jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「どこで罹ったか分からない」問題

航空業界では,デルタ株変異ウイルスという言い方をしないそうだ。たしかに同名の航空会社がある。コロナウイルスについても,同名を冠した会社が複数ある。国名は外したものの,まだまだ影響は大きい。こうなれば「COVID-19-04」とするしかないが,日本語だと「コビッド イチキュウゼロヨン」,英語だと「コビッド ナインティーンフォー」だろうか。しかしこれでも,店名や証券コードに当てはまる企業がある。ネーミングは難しい。

 日本での現在の第5波の拡大局面は,感染力の強いデルタ株変異ウイルスによる若い世代への感染によるものと推定される。「ワクチン接種がほとんど進んでいない世代」「オリンピック応援などでの集団による高揚」「高い活動量・移動距離」という要素が合わさっているところに,感染力の高さが加わったのが原因だろう。

 オリンピック選手,関係者にも感染確認者が出ているが,基本的に彼らはワクチン接種をしている。入国前に感染していたが検査での陽性が出ず,大会中の検査で陽性が確認された,という流れだろう。日数の関係で,空港や選手村でスタッフやボランティア,さらに他国関係者から感染を受けたのではないと思われる。

 本当にいったいどこで感染罹患するのだろうか。2020年の段階では「濃厚接触者」という嫌な響きの言葉が氾濫していた。現在の若い世代や,子どもの感染は,グループや家庭内での3密による感染が一番の原因だと判断できるが,「すれ違っただけで感染」などの例が報告されると,もはや手の打ちようがない。

 副反応をきちんとケアする体制を確実に構築して,若い世代に安心感を持って接種してもらいたいと思うのだが,これだけ感染拡大してくると,医療機関がアップアップしていて,「熱や痛みごときで対応できない」とつっけんどんに言われたりすると,その情報がまた若者の間で一気に拡散して接種拒否ムードが高まる,という悪循環が起きる。高齢者はかかりつけ医での接種が中心となったので,精神面でのアフターケアもそれほど問題はなかったが,若い世代にはかかりつけ医がなく,しかも大規模接種や職域接種で一気に接種が進められるので,接種後の相談や処置がおざなりにされないとも限らず,またたらい回しにされることもありえる。今からでも遅くないので,地方自治体でのサポート窓口と連携した医療機関,そして薬局での対応マニュアルの充実も進めた方がいいと考える。

 2020年は,「マスク」「手洗い・アルコール消毒」「3密を避ける」だった。

 2021年は,「ワクチン」「マスク」「換気」が3大対策で,これに「手洗い・アルコール」も「3密避け」も加えることだろう。

 まず,若い世代,働きざかり世代へのワクチン接種を進めるために,職域接種後のケアの完璧な体制づくりを提案したい。自治体の個別接種でも,接種後にもらった「万が一の対応」マニュアルには市の電話番号が1個書かれているだけで,何となく不安だった。職域接種にあたっては,自分の住む自治体に連絡しても対応されない可能性がある。どの医療機関がきちんと対応してくれるかをそれぞれ手配した上で,接種を進めてもらいたい。