jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

マウスの「しっぽ」をマウスパッドの右側に固定してみた

筆者はもう20年以上,ノートパソコン派である。デスクトップパソコンは,それまでブラウン管ディスプレイとセットで使ってきたが,やがて液晶ディスプレイに置き換わるとパソコン本体の大きさが気になってきた。デスクワークをデスクトップパソコン,移動時にはノートパソコンを使い分けるうちに,ノートパソコンのディスプレイが大きく細密になってきた。15型クラスのディスプレイを搭載したノートパソコンも,持ち歩ける程度に軽量になり,デスクワークもノートパソコンだけでこなせるようになった。液晶ディスプレイの色再現もまずまずになってきたので,場所を取るデスクトップパソコンから完全に離脱してしまったのである。

 しかし,ノートパソコンの問題は,ディスプレイとキーボード,タッチパッドの位置が固定されているために,姿勢が固定されることである。テレワークで椅子のポジションを自由にできるようになったが,キーボードの位置などが変わらないので,やや窮屈な感じになる。

 そこでデスクワークでは,外付けでキーボードとマウスを接続して,ノートパソコンのディスプレイをいちばん見やすい場所に置いて使うことにしている。できるだけ視線が下がらないように,20cmぐらい底上げして設置している。この位置だと,内蔵のカメラもまっすぐに設置できるため,zoom会議で背景が極端にパースになることを防げる。

 さて,筆者は現在,有線の光学式マウスを愛用している。回転ボールを内蔵したボール式マウスから光学式マウスに切り替えた当初は,マウスカーソルがとんでもないところにジャンプする,マウスパッドを専用のものにしないと正確に動かないなど,信頼がおけないアイテムだったが,いまはそういう問題はほとんどなくなった。ボール式マウスはボールがすぐに汚れてしまうのが欠点だったが,光学式マウスは汚れの心配もなく,快適に使っていた。

 その後,無線接続で「しっぽ」のないマウスが登場し,「これは便利」とばかり飛びついた。たしかに「しっぽ」がひっかからず,便利だなと思ったのだが,使用後に電源を切る必要がある(もちろん,放置しても自動的にOFFになる),電池を搭載するため意外に重い(当初単3型電池だった),意外に早く電池がなくなる(当初はWi-Fi接続)などがあり,気になっていた。持ち歩きの際,落としやすい,どこに置いたか忘れてしまう,なども問題だった。その後,Bluetooth接続モデルが登場し,消費電力も減り,電池も単4型で長時間使えるようになったが,省電力のためにマウスを動かさないと動作がオフになるため,マウスを動かしたときに一瞬動かないことがあるのが気になっていた。

 そこで現在愛用しているのが,有線接続の光学式マウスである。動作の遅れがなく,バッテリーの消費も気にしなくて済む。ノートパソコンに接続しているので,移動時に忘れることもない。

 有線マウスにしたことで,昔から気になっていた問題がまた復活した。それは,マウスの「しっぽ」があちこちに触れて引っかかることである。これを防ぐために,かつてさまざまなグッズが販売された。マウスの頭から垂直に上方にマウスケーブルを立ち上げるアダプターが面白かったが,おそらく今は売られていないだろう。机の端が少し高くなっているので,そこにケーブルを固定して使っていたが,ケーブルの長さが気になっていた。

 考えてみると,マウスパッドからケーブルが外に出るために周囲のものにぶつかるからである。ケーブルがマウスパッドの範囲から出ないようにすればぶつかりにくくなる。

 そこで,マウスから長さ15cmぐらいのところでケーブルをマウスパッドの右側にクリップで留めてみた。すると,マウスを前に動かしても,ケーブルの最前部はマウスの動きの半分しか動かない。マウスを10cm動かしても,ケーブルは5cmしか動かないことになり,マウス前方に若干の空間があれば,ケーブルが引っかからなくなる。マウスを思いっきり右に動かすとクリップにぶつかるが,そこは加減次第でなんとでもなる。もともと,手首の位置はほぼ固定されるので,左右への動きは制限されるからだ。

 一時期,マウスではなくトラックボールを愛用していた。マウスは手を前後させたり,左右に振ったりするため,手の平の下部が擦れてタコができたり,手首から前腕にかけて腱鞘炎のようになることがある。トラックボールは指しか動かさないので,腱鞘炎になることもなく,またケーブルが引っかかることもないので快適だった。マウスカーソルを大きく動かす場合,ボールを手のひらで思いっきり回すと画面の端まで一気に動かせるのも魅力だった。しかし残念ながらマイナーなアイテムで価格が高いままである。

 一方,マウスは光学式になることで劇的に価格が下がった。メーカー品はもちろんそれなりの価格と性能を持っている。耐久性や多ボタン,解像度変更,クリック音低減などの特徴がある。しかし,有線式だとノーブランド品で1000円台から1000円以下,400円などと急速に価格が下がり,とうとう100円ショップでも販売されるようになっている。試しに使ってみたところ,2ボタン+ホイールだけの単純な仕様だが,筆者のような一般使用にはほとんど問題を感じなかった。カーソルジャンプもない。別にこれでいいじゃん,というのが今の筆者の感想である。これでは日本メーカーが廃れるわけだが,正直,100円ショップでもそれほど人気製品ではないと思われ,継続的に供給されることは難しいので,筆者としては数個確保しておこうと思っている。それでも懐には優しすぎる。