jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

通学路の通学時間は車両通行止めに

2021/6/28 千葉県八街市で,下校途中の5人の小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込み,2人が死亡,1人重体,2人ケガという事故が起きた。通学路の点検をするという首相の会見があった。事故が起きてからでは遅いというものである。

 2019/5/8には,滋賀県大津市で保育園児16人が死傷した事故が起きた。このときも,対策の遅れが指摘され,交差点にポールを立てる処理が行われた。事故が起きてからでは遅い。全国で,毎年のよう,あるいは毎日のように同じことが繰り返されている。

 筆者の子どもたちが通った小学校,中学校の通学路は,八街で事故が起きた道路よりも狭い。トラックが通るような道ではないが,通学時間であっても普通にクルマが入ってくる。通るたびに子どもたちは路側に避ける。ガードレールもガードポストもない道である。

 学校を取り巻く道とそこにつながる少しの区間は「スクールゾーン」と書いてあり,通学時間は通行が規制されている。しかし,物理的に入れないようになっているわけでもなく,警官が規制をするわけでもない。「できるだけ入らないようにしてください」「注意して走ってください」というだけである。

 筆者がいつも挨拶をする交通指導員さんにも,ここを車両進入禁止にしたいですね,という話を何年もしてきた。しかし指導員さんは,市や警察に話はするが,自分たちには権限はないのだ,と嘆かれていた。幸い,筆者の子どもたちが通っている間に事故は起きていないし,その後も事故は起きていないが,いつ事故が起こってもおかしくないのである。

 この道路は,近くで年1回開かれる市民マラソンの際には,厳重に交通規制がされる。交差点ごとに警官が2人も3人も出る。どれだけ細い路地にも警官が立つのである。こんなにたくさん警官がいるんだとびっくりする。通学時間帯にこの1/4の人数でいいので警官に立って規制してもらいたいとずっと思っているのだが,実現はしない。

 学校の統合もあり,通学経路が長くなりがちである。すべての通学路の交通を止めるわけにはいかないかもしれない。しかし,こういう痛ましい事故が起こるたびに「対策します」と言っても,事故が起きてからでは遅いのである。

 同じようなことを最近よく聞くなぁと思ったら,オリンピックの開催である。日本も東京も,どこでも事故(感染)が起きそうな道路なのだが,気をつけて(バブル方式で)感染を受けたり拡大したりしないように注意しているが,いまの状況では感染拡大,あるいは選手への感染の可能性がゼロではない。通学路の車両進入禁止に相当するより確実な方法が,無観客開催,さらにオリンピックの中止である。クルマの流れ(人流)を止めることが,事故(感染拡大)を完全に防ぐことになる。

 事故(感染拡大)が起きてからでは遅い。起きてしまうと,世界から袋叩きに遭うだろう。日本政府やIOCオリンピック組織委員会,東京都のいずれかが中止宣言をしないのなら,世界のトップダウンとしてのWHO勧告ないしG7宣言を出すべきだろう。