jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

歩道をガードポールやガードレールで覆う--道路予算を歩行者保護にもっと使うべきでは

歩道にクルマが突っ込んで歩行者を跳ねる事故が相次いでいる。通学路での幼児の列,バス待ちや信号待ちの人に突っ込むケースである。

 事故を起こす側は,高齢者のケースと,スマホ操作によるよそ見のケースがほとんどである。対向車線からのはみ出しにぶつかって二次的に歩道に跳ね飛ばされるケースもあるが,多くは単一ドライバーによる単独過失事故となっている。

 高齢者による事故は,認知症の度合いや運動神経,反射神経の衰え,視力や握力の衰えなど,周囲の人が気が付かないことも多いため,75歳になったら免許を剥奪すべき,という提案をしている 後期高齢者の運転免許強制剥奪とサポート体制の整備を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/11/27。一方,スマホ操作はすでに道路交通法で禁止されているが,多くの人がまだ運転中に操作しているのを見かける。ハンドフリーで電話をすることは認められてはいるが,運転中に電話の音声に注意を払えば,運転がおろそかになるのは確実である。歩きスマホも同様である 歩きスマホはなくならない--ネコにマタタビ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/10/27。イヤホンをして音楽や音声を聞いていては,周囲の音声に神経が向かない。事故の危険性は高まる。

 いずれにしても,人間が運転している限り,クルマがまっすぐに進むという保証もなく,歩行者の手前で停まるという保証もない。いくら歩行者が注意していても,クルマは一瞬のうちに飛び込んでくる。避ける時間的余裕はない。

 ならば,やはりガードレールで歩行者をなるべく完全に囲うように設置する必要があるのではないだろうか。

 直線部分にガードレールがあるケースは多いが,街路樹とその間に低木の植栽があるケースでは,ガードレールがないケースがほとんどである。さらに,交差点の歩道の角は完全にオープンな状態で,ここに突っ込まれてはひとたまりもない。もし,渋谷のスクランブル交差点でクルマが暴走して歩道に突っ込んだら,いったい何人のけが人が出るだろうか。数十人の死者が出る可能性はあるだろう。

 一般の交差点の角にはすべて,まず最低限はポールを埋め込む必要があるだろう。しかしポールでは突っ込みを完全に防ぐことはできない。長さ2mぐらいのガードレールを1ヵ所は設置する必要がある。クルマの突っ込みを防ぐと同時に,歩行通行への妨げを最小限にする。

 コンビニエンスストアなどの店舗へクルマが出入りする部分も問題である。そのまま歩道に突っ込まないように,歩道上に2~3本のポールを設ける必要があるだろう。

 電車の駅のプラットホームにホームドアの設置がかなり進んでいる。乗降客の多い駅や,急行電車が通過するホーム,ターミナル駅のホームを中心に設置されている。おそらくホームドアにより,混雑時のホーム下への落下や,ベビーカーの落下,そして飛び込み自殺も減っていると思われる。運転手も,安心してホームに入線できる。機械的な仕掛けなので,壊れることもあり,また投資額も設置期間もバカにはならないが,投資効果は高いと思われる。

 全国の交差点の数は膨大だが,とにかく量産効果でどんどんポールとガードレールを設置すべきではないだろうか。

 これまでのガードレールは,どちらかと言えば山道などでクルマが道から落ちるのを防ぐ目的が中心だった。道路へのおカネのかけ方も,信号機や停止線,街灯などだが,どちらかと言えばクルマ用が中心だった。もっと歩行者保護のために投資すべきではないだろうか。

 おそらく,これまでの道路行政は,いくらガードレールを設置しても,トラックや重機などがぶつかった場合は防護効果が限定的であるため「設置しても仕方がない」という理由で設置を怠ってきたのではないだろうか。おそらく,トラックや重機が暴走した場合は,ガードポストもガードレールもそれほど役には立たない。しかし,乗用車に対しての効果は十分にある。ならば,積極的に投資すべきではないだろうか。

 筆者の家の周りにも小中学校がある。広い幹線道路には歩道があり,太い街路樹が植えられているが,木と木の間はツツジドウダンツツジの植え込みである。トラックやバスがもし突っ込んで来たら,ひとたまりもないといつも思っている。幹線道路とクロスする細い道は,ほぼすべて通学路であり,毎日集団登校の列が続いている。毎日のように交通指導員さんが交差点に立ち,最近はボランティアで地元の人が旗を持って子供たちを誘導している。しかし,学校のすぐ近くの道ですら,クルマの通行を遮断してはいない。通学の子供たちの列のすぐ横をクルマが通り抜けていく。いつ歩行者の列にクルマが突っ込んでもおかしくない状況が続いているのである。

 せめて通学時間帯の通学路へのクルマの進入を禁止するように陳情はするが,聞き入れられない。通学路の通学時間は車両通行止めに - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/6/30 と言っているが,聞き入れられない。事故が起きてからでは遅いのだが,なぜ行動を起こさないのだろうか。