jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

高齢者の2回目枠はきちんと取れるのか

4月末から,高齢者枠の新型コロナウイルス対応ワクチンの予約が始まった。東京,大阪での大規模接種センターの予約も5/14に始まり,5/24から接種が始まっている。5/31に予約開始と言われていた東京周辺3県の大規模接種センター予約が5/28に前倒しになり,1万8000人分の予約を受け付けたところ,わずか1時間で枠が埋まったという。

 さて,問題はここから2つ考えられる。1つは,自治体での接種予約との二重予約がきちんとキャンセルになったかどうかである。マイナンバーとワクチン接種のデータを早急にリンクさせよ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/27。大規模接種センターで前倒しで接種できた人は,自治体での予約枠を解放しなければならないはずだが,高齢者が自主的にキャンセルすることはまず考えにくい。逆に「万一のため」などと言ってキープしているケースもあるのではないか。

 キャンセルしたとすると,自治体の予約枠に突然空きができることになる。筆者の自治体での新型コロナウイルス対応ワクチンの予約システムでは,今日2021/5/30現在でも,4日後の6/3に枠が2つ見える。うがった見方だと,これは大規模接種センターでの先行接種ができた人がキャンセルしたことが考えられる。しかし,センターでの接種枠で実際に接種できるのは5/31~6/6なので接種日に大差はない。電車賃と時間をかけて行くのと天秤にかけても,それほどメリットがあるとは思えない。むしろ,自治体での予約枠がもっと遅い人がセンターでの予約枠に乗り換えるならメリットはあると思うのである。

 さて2つ目の問題は,2回目の接種日の予約である。大規模接種センターの接種はモデルナ社のワクチンを使用する。自治体での接種はファイザー社製である。このため,センターで接種した人は2回目もセンターで接種する必要がある。しかし2回目の予約は,センターで1回目を接種したその場での予約になっている。ここで,モデルナ製なら4週間後を目安とした2回目の予約が組まれるはずなのだが,5/24に先行接種が始まった人のその次のグループが,すでに2回目の枠がうまく取れない状況になっているようなのである。たとえば6/1に1回目を接種すると2回目は6/29が4週間目だが,これを大きく外れる可能性がある。副反応がなければ,2回目を接種することで抗体が確実に形成されるので,なるべく早く2回目の接種を完了することが望ましいとすると,2回目がどの時期に来るかも含めて接種予定を考えなければならない。

 一方,自治体の接種でキャンセルによって接種枠ができたとしても,そこで1回目を接種したあと,2回目が3週間後前後にできるかどうかはまた定かではない。筆者の自治体で空き枠が見える6/3に接種予約を今取ったとして,3週間後の6/24の枠はほとんど取れないのではないか。ただ,接種場所さえ選ばなければ,空き枠が出てくる可能性もあるのだが,それをまたフォローし続けなければならないのは,高齢者にはつらい。

 そうこうしているうちに,今度は64歳以下の接種予約が始まる。彼らはPCでもLINEでも何でも活用するので,希望者はさっさと予約が決まっていくことだろう。そうすると,まだ確定していない高齢者がさらに予約できない状態になりはしないか。1回目はなんとか接種できても2回目がかなり先になってしまうなどということが起きないだろうか。

 筆者の予約の取り方が適正だったのかどうかは,来週実際に会場に行ってみて分かると思う。この予約の仕方ではダメですと言われるかもしれない。そのあたりがこの新型コロナウイルス対応ワクチンの接種予約の流れの不確実なところである。