jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

もはや“Global heating(地球過熱化)”状態。--想定外の「紫色」を掲げて地球蘇生を目指せ

もう止められないオリンピック。最終日の感染者数を予測--ハズレ【8/8最終更新】 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/7/27~8/8 で,東京オリンピック2020の開催中の全国および東京のCOVID-19陽性確認者数一覧をまとめてある。

 中の色分けの意味は,赤が「予測超え」になった段階(全国で5000人以上,東京で1500人以上)である。そして紫が「想定外」になったとき(全国で1万2000人超,東京で4000人超)を示した。さらに,全国で1万5000人超,東京で5000人超になった日は,文字を太字にした。

 赤は「警告色」であり,一般に「危険」という意味で使われる。メディア業界では,修正個所を示す「赤字」(赤い文字)は,警告であり,間違い個所の指摘でり,修正指示である。信号でも,赤は「停まれ」である。「進んではいけない」という警告である。

 この「危険」を示す「赤」を超える「想定外」の色として,紫が使われるようになったように思われる。おそらく,「熱中症」の危険度を示すのに,顔マークの色を紫にしたのが最初ではないだろうか。熱中症の危険度で紫の顔が表示されると,「命に関わる」という意味が何となく伝わってくる。赤が血の色だとすると,紫はチアノーゼ,つまり血中酸素飽和度が低下している状態で,より生命に危険が迫っていることをイメージさせる。実際,熱中症で亡くなる方は年間で500人~1500人にのぼる nenrei.pdf (mhlw.go.jp)

 河川が氾濫,あるいは堤防決壊などの非常に危険な状態になると,やはり紫色で表示される。土砂災害の危険度を示す気象庁のキキクル 気象庁 | キキクル(危険度分布) (jma.go.jp) でも。赤が「警戒」,紫は「危険」と表示される。

 色の中では,明度が高いのは黄色だが,心理的に最も響くのは,赤色だろう。おそらく,「出血」あるいは「燃える火」を連想させるからだろう。逆に,緑は自然の木々,青は空や水をイメージさせ,安心・安全の色である。

 紫色は高貴な色とされている。身の回りを見ても,あまり使われていない。服装でいうと「個性的」という部類に入るだろう。心理的に響く色ではないが,世の中であまり見かけない色だけに,いったん使われると目立つ色でもある。その不安定な心理を利用した色使いということになるだろうか。

 そもそも「想定外」という言葉がやたらに目につくようになったのは,東日本大震災による大津波東京電力福島第一原子力発電所が水素爆発を起こしたあたりではなかっただろうか。そしてこの言葉を使うのが,経営者だったり政治家だったりすると,一気に胡散臭くなってくる。

 もともと,危険を「想定」して「安全率」を掛けて設計するのがエンジニアの常識である。「万が一」という言葉のまま,1万倍の強度を持たせていては,モノは作れない。どこかで壊れることを前提に設計するから「保証期間」が設定できるし,壊れても部材を交換して修復できるように「補修部品保存期間」も設定されている。途中期間の不具合を定期的に点検し,適切に部品交換を行うことで,安全率を維持している。身近な例で言えば,クルマの定期点検と車検がこれに当たる。

 自然災害は,常に「想定外」である。たとえば我が家は阪神大震災の前に建てられているため,その後の耐震基準を満たしていない。複数の補強を行ってはいるが,おそらく東京直下型地震がくれば倒壊は免れないだろう。しかし最新の耐震基準で建てられた家でも,「絶対に倒れない」ということはないと思うのである。

 「地球温暖化」(Global warming)は,文字の印象からすると「穏やかな暖かさ」のイメージで「オレンジ色」に見えるが,実はもう「赤色」から「紫色」に向かいつつあるのではないか。もはや“地球過熱化(Global heating)”と呼んだ方がいいのではないか。SDGsのカラフルなイメージではなく,紫色をを基調色とした「地球蘇生」のための真剣な議論を進めなければならないのではないだろうか。

 今,日本ができることを考えてみた - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/3では,再生可能エネルギーとして地熱発電を推した。再生可能エネルギーの本命は洋上風力なのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/2/19 という言及もしてみた。しかしこれらを実現してもローカルレベルでの改善に過ぎない。

 材料問題はあるが,「水素燃焼発電」を本命として石油火力,石炭火力,原子力発電に置き換えていくことを提案する。課題とその克服のアイディアは別項で提案する予定である。