jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

デザインマスクに個人的感想

COVID-19禍が丸2年になろうとしている。1918年にスペイン風邪で起きたパンデミックは,1920年には収束した。約3年である。世界の死者数は約5000万人。COVID-19禍のこれまでの10倍である。ワクチンもなく,規模も大きかった割に,大きな3波と3年での収束は意外である。

 COVID-19では,初期ウイルス,デルタ株の2つの波をこれまでに起こしている。2021年11月に拡大が始まったオミクロン株が3波目になるのだろうか。スペイン風邪も同じような変異株で波が起きたのかもしれない。

 オミクロン株では,変異スパイクが数十個と一気に増えた。免疫能力の下がっているAIDS患者の体内で変異が一気に進行したからとも言われている。これもスペイン風邪の頃とは事情が異なる。

 おそらく,世界中の人流はスペイン風邪の頃に比べると10倍では済まないだろう。入国制限を厳しくしてもあっという間に世界に伝搬している。あと1年で収束できるのだろうか。

 入国制限を厳しくされている南アフリカが,いわば経済封鎖をされ,逆差別されていると声明を出している。しかし,人流制限は第一の方法であり,南アフリカとの行き来を当面制限するのはやむを得ないと思う。その代わり,世界でまず,南アフリカ国内に対するワクチンを含むさまざまな物資の供給を増やして支援すべきだろう。

 その上で,各国は通常の感染症対策の強化で,感染拡大を防ぐことを考えるべきだろう。そのために,マスク,手洗い・アルコール消毒,ソーシャルディスタンシング,換気という基本を徹底させるべきだろう。

 その中で気になるのが,マスクのファッション化である。危機感がなくなっているように思うのである。

 不織布マスクが足りないときに流行った布マスクでは,さまざまな柄の布を使った布マスクが発表された。不織布マスクやウレタンマスクでは白,青,黒などの単色だったが,布マスクはありとあらゆる柄が使われた。その後,マイクロ飛沫による感染が主力とされるようになり,ふたたび不織布マスクに戻ったが,布マスクで広がったファッション化が不織布マスクにも広がり,さまざまな柄の不織布マスクが使われるようになった。

 一方で,黒マスクは若者を中心にファッション性があるのか,黒の布マスクを愛用している若者も多い。マスクを着用しているだけ,1年前とは様変わりしたとは思うが,ファッション化したマスクできちんとした着用をしているのか,疑わしい。何となく,咳・くしゃみエチケット,つまりマスクをしていても,咳やくしゃみをするときはマスクを手で押さえて呼気ができるだけもれないようにする,という対応をしているのをほとんど見かけない。

 白マスクが最も低コストで製造できるとして,デザインマスクはコスト増になる。同じ値段で買うとして,デザインよりも性能を高めたマスクを購入した方が,感染拡大防止には役立つ。デザインマスクではそういう感染防止意識が薄れているのではないかと心配である。

 ここは基本に戻って,一般人は白マスク,医療関係者は青マスクとして,もう一度,気を引き締めてはどうだろうか。オミクロン株まででCOVID-19を抑え込むことを目指して,第2波(日本では第5波)のデルタ株の波を抑えきった日本のやり方を,世界に示してほしい。