jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

災害に強い家を考える--最終案は鉄筋コンクリートのシェルターか

日本家屋は、もともと雨と夏を基準に考えられてきた。換気が良く、そして雨が吹き込まないようにヒサシが張り出していた。窓を大きく取ったのも湿気がこもらないように考えられたものだろう。

  この構造は、地震や風には弱い。多少とも風に強くするために屋根瓦を重くして飛ばないように考えられているが、地震にとっては重心が高くなって不利になる。窓が大きいのも、地震の揺れには致命的である。

  寺院建築では、精巧な木組みの技術によって、揺れをうまく吸収できる柔構造になっている。また、定期的にすべてバラバラにして、部材を一部交換するだけでまた数百年耐えられる仕組みになっている。実に良く考えられている。

  一般住宅は、建てたら建てっぱなしである。50年しか考えられていない。建てた直後は強度もあるが、どんどん劣化する。終盤は当初の1/3ぐらいの強度になっているだろう。目に見えない欠陥によって、一気に崩壊するという訳である。後から基準を更新しても、結局、50年後には意味がなくなる。

  自然災害としてこれから考えなければならないのは、地震もそうだが、風害である。それも、かつての台風だけではなく、突風や竜巻も考える必要がある。これからさらに進む温暖化にとってヒサシは欲しいところだが、、風には弱い。そうすると、これまでは雨の侵入に備えるための屋根も、風対策が必要になる。現在のどの方法も、風に強いとは言えない。

  最終的には、鉄筋コンクリート製の箱のような住まいが、自然災害に強いことになるのではないかと考える。いわば、シェルターである。それも地面に固定するのではなく、水面に浮かせたように支えることにより、地震の振動を避ける。さらに地面に固定しないことで、津波や土砂崩れの際に積極的に流れるようにすることで、助かる道を探るのである。このためには、やはりシェルター並みの強度と気密性も必要であり、快適性は二の次になる。想定される富士山の噴火の噴石にも耐えられる必要がある。

  筆者の部屋は、もともと納戸なので、窓が小さい。そこに荷物を詰め込むために、壁際は天井まで物が積み上げられるようにラックを組んでいる。パソコンデスク周りはコクピットのごとく。周囲に物がぶら下がっている。ほぼシェルター状態かもしれない。ラック類が倒れないように相互に突っ張り合っている。箱は崩れるがラックは倒れないように考えている。

  この部屋ごと、「どんぶらこ」と漕ぎ出せれば助かるノアの箱舟かもしれない。そう考えると、水陸両用車が便利かもしれない。台風も竜巻も水害もみんな逃げ回れるからだ。

  アメリカの竜巻や日本の大雨による土砂崩れなどを考えると、なかなか答えが出ないが、座して死を待つのは嫌だなと思って、とりあえず思考してみた。以前,アメリカではハリケーンを想定して,地下に逃げるシェルターを持つ家が多いと書いた 激甚台風が連続して発生--太平洋がメキシコ湾化 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/9/30。しかし,今月起きた50個の竜巻では,逃げる間もなく100人以上の方が犠牲になった。家も頑丈にする以外に,4点固定式の安全ベルトを家の中にも備えておく必要があるのかもしれない。