jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

軍事を持つ国のロボット開発パワー--日本の次の目標は「国際救助ロボット隊」を作ること

人は,自分たちの生活や世の中をより良くしようと考えて,モノを作ってきた。

 「より良く」と言ってもいろいろな視点がある。「楽をできる」という意味もあるし,「自分たちが一番になる」という意味もある。前者はさまざまな発明だったり合理化のための機械だったりする。一方,後者の代表が,軍事技術である。

 日本でも,80年前までは世界侵略を目指したモノづくりをしてきた。世界最大の軍艦である「大和」を作ったのも日本である。世界一の性能を誇った「ゼロ戦」を作ったのも日本である。その日本は1945年に戦争に敗れ,基本的な軍事技術を捨て,民間技術開発へ技術資源を転用し,クルマ,半導体,新幹線,カメラ,VTRなど,さまざまな分野で世界一の製品を作り出してきた。

 モノづくりの過程で,「楽をできる」装置が,さまざまな自動化機械であり,より汎用性を持たせたのが産業用ロボットである。この分野でも日本は,世界一である。しかし,同じモノを短時間に大量生産して安く作る,というビジネスモデルは,いつの間にかなくなってしまった。人が時間をかけていいものをしかも安く作る,というカスタムオーダーメイドが主流になり,ロボットではなく人間がモノづくりの主体になってきている。人件費の安い東~東南アジアが一大生産拠点となっている。自動化生産という甘い蜜をなめてしまった日本は,工場現場で働くことに生きがいを感じられなくなり,より安易なソフト産業,バーチャル産業,映像産業,アフィリエイト産業,エンタテインメント産業に移行しつつあるが,発想が貧困で,英語を含む発信能力がないため,市場の狭い日本ローカルでしか活躍ができない。

 一方,軍事という産業を持つ国は,「楽をできる」といったヤワな発想ではなく,命がけのモノづくりへの意識がどこかにある。原子力の利用にしても,日本では発電しか発想がないが,海外では発電でも原子力潜水艦への適用が目的だし,殺傷能力のある武器としての利用であり,原爆,水爆が禁止されれば,これを劣化ウラン弾といった新しい武器の開発を新たに進める。ロケットも,日本では通信衛星気象衛星を打ち上げるだけだが,海外ではミサイルがロケットであり,侵略兵器となり,さらに軍事衛星を打ち上げることが目的になっている。資源探査衛星やGPS衛星も,もともとは軍事目的での打ち上げである。そして,侵略先が月や火星までが目標になっている。

 特に恐ろしく感じるのが,ロボットの開発スピードの速さである。日本では,産業用ロボットの開発は一気に進んだが,他に応用分野がなく,そこで止まってしまった。二足歩行ロボットも,おもちゃまでは作れたが,そこで止まってしまった。

 一方海外では,明らかに軍事を目的としたロボット開発が着々と進んでいる。おもちゃのように思えていたドローンも,もはや軍事転用をいつでもできる脅威的な武器である。単純に爆弾を積んで特攻自爆してもいいし,複数のグループで協調動作して1つの隊としての作戦を遂行することもできる。人間が操作しなくても,プログラムだけで冷徹に行動ができる。

 同じように,相手を特定して認識する技術を搭載することで,敵を選択的に攻撃することもできる。警備用ロボットから搭載されているように見えるが,実はすでに兵器としての搭載が進められているはずである。

 2足歩行ロボットも急速に進化している。不整地や階段を歩いたり,瓦礫の中を進んだりできるだけでなく,体操の床運動のように宙返りをしても確実に着地できる。これも,災害救助を目的にした開発と言われているが,明らかに軍事応用である。

 筆者が最も驚愕しているのが,4足歩行ロボットである。平和利用であれば,不整地で馬の代わりに荷物を運ぶためと言えるのだが,明らかに軍事応用である。何しろ,馬並み,イヌ並みに高速移動でき,初戦突破するのが目的と思われるからだ。すでに開発されている4足歩行ロボットは,ほとんどイヌ,いやチーターのような柔軟な身のこなしを実現している。

 北京冬季オリンピックの会場では,調理ロボット,配膳ロボット,カクテルシェークロボット,コーヒードリップロボットなどが投入され,COVID-19禍における1つの解決策を提示しているように見える。いずれもほぼ産業用ロボットベースだが,細やかな動きにちょっと感心したりする。日本でも,ロボットホテルが開業しているが,受付が人間を模したアンドロイドで,まだ不気味の谷を乗り越えられていない。

 しかし北京オリンピックの会場内の清掃ロボットや消毒ロボットには監視能力が組み込まれているし,会場周辺ではドーベルマンのように警備をする4足歩行ロボットが使われている。軍隊も投入されての監視だけに,その本気度にちょっと寒気を覚える。

 クルマの自動運転技術も,実は軍事応用可能な技術である。すでに世界中のほぼあらゆる道路の情報を手に入れてしまったアメリカと,街全体での運用をベースに特許を着実に押さえつつある中国が,どういう展開を考えているのかを考えるだけでも恐ろしい。トヨタが富士山の麓で実証実験を始めたとしても,もはやローカルでしかない。

 筆者としては,日本は「国際救助ロボット隊」を作ることを提案したい。「国際救助隊」と言えば,人形による特撮テレビ番組「サンダーバード」である。筆者にとっては1つの理想形なのだが,イギリスの作品ということも,イギリスでは1965年から1966年のわずか1年しか放送されなかったということを知って,実はびっくりしている。日本では1966年から何度か繰り返し放送されているようだ。

 地球にベース基地があり,そこにジェットロケット型の1号,大型輸送用の2号,ロケット型の3号,海中用の4号が待機,衛星軌道上に通信用の5号が待機して,地上での災害時に駆けつけるという設定である。軍事的な意図はなく,どの国のどの国民の命も守るという設定が素晴らしい。

 中東紛争のとき,日本の自衛隊が掃海艇を紅海に派遣し,魚雷の撤去をして大活躍したのを思い出す。日本の技術は,あくまでも平和のため,人類の平和のため,人の安全・安心のためにこそ,使われることで,世界から信頼を得ることが今は重要なのではないかと思う。

 あと30年もすれば魚よりもビニールゴミの方が重量的に多くなってしまうという海洋ゴミ汚染や,タンカーからの原油流出,火山噴火による軽石の浮遊などを集中的に処理できるようなモノづくり能力を持ったり,台風や竜巻,水害などの大規模な災害発生時に,廃棄物を取り除いたり,仮設住宅を建設したりできる機械を運ぶなどの力強い技術力を見せてほしい。

 二足歩行ロボットで言えば,ウルトラマンガンダム鉄人28号といったヒーローになってほしいのである。いつまでも東京電力福島原発の解体でモタモタしているのを見ているのが歯がゆい。

 COVID-19禍において,結局日本は世界に対して何の貢献もしていない。マスクは作れない,ワクチンも作れない,ワクチン注射器も国内需要だけ,検査薬も作れない,治療薬も作れない。自国民すら守れていない。トンガの火山島爆発の後も,自衛隊の救援派遣を決めるのに何日かかったことか。トンガへの救援をどうするか【追記-第1便到着】【追記2-自衛隊機発進】【追記3-海水淡水化装置】 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/1/19。まったく「国際救助」という意識がない。自己中心の自衛でしかない。

 環境問題も,「国際救助」の一角である。細々と研究させるのではなく,日本が先導して技術開発,実用化を進めることを願いたい。水素燃焼発電の実用化と輸出(水素燃焼発電をメインエネルギーとする提案 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/8/10),温暖化の進行を遅らせるための氷河,ツンドラの冷凍保全氷河,ツンドラの「再凍結作戦」の提案 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/12/13)という両輪で,まず環境破壊のブレーキをかける音頭取りを日本がすべきだろうと考える。