ロシアによるウクライナ侵攻が止まらない。もともと戦争というのは、陣地を広げ、国の発展に欠かせない施設や資源を奪取するためにおこなうのなら、今回の軍事侵攻を解決するための方法について、歴史学者や歴史作家が何か一言あってもいいのではないかと思うようにになっている。
もともとソビエト連邦の一部だったロシア西部から西南部にかけては、ソ連崩壊に伴ってロシアからの独立をしている。当然、ロシア寄りの人もおり、それがロシア国境に近い地域に集まっている。
独立したということは、支配されることを嫌ったからである。今さら、併合されてもうまく行くとは思えない。親ロシア派の人たちのいる地区は併合しても仕方ないが、反ロシア派まで支配することはできない。殲滅するしかないのだが、果たしてプーチン大統領はそこまでの覚悟があるのだろうか。
これまでも妥協がされてきたが,納得がいかなかったという理由で軍事介入するのは、時代遅れではないのか。
時代遅れな上に,火器で相手を攻撃することが,もはや時代錯誤に見えて仕方がない。それは宇宙開発と称してミサイルを開発し,クリーンエネルギーと称して核兵器を開発し,他国併合を画策している複数の国にも当てはまる。
世界中に「戦国時代」はあった。古代中国でも,中世日本でも,陣取り合戦が行われた。その戦いの先にいわば平和が訪れるように描かれるのが歴史小説だが,本当にそれは平和なのか。最後は支配と圧政,そして弾圧が待っていたのではないのか。
歴史学者や歴史作家は,これらの争いのストーリーを深く探求し,それをまとめてきたのではないかと思う。その知識をただ自己満足のための研究発表や小説発表するだけでなく,「今に当てはめれば」という指摘ができるのではないのか,と考えてしまうのである。
ロシアによるウクライナ侵攻について,各国がいわば言葉での罵り合いや揚げ足取りをした上で,実力行使が進んでしまっている。「歴史に学ぶ」と称したコメントによって,「目からうろこ」となって目が覚めるようなタイミングが早く来てほしい。地球環境のことやCOVID-19蔓延のことを考えれば,無駄な殺し合いをしている場合ではないと気づいてほしい。そのためには,斜めから見たコメントが必要なのではないかと感じるのである。