jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

感染して治った人もワクチン接種した方がいいのでは,という話--3回目ならノババックスも選択可能

筆者を除く家族全員が,第6波の後半にオミクロン株と思われる新型コロナウイルスに次々に家庭内感染したことは,先に報告した 我が家の新型コロナ感染対応--オミクロンはやはり感染力が強かった - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/3/27。幸い,それぞれ1週間の自宅療養のうちに平熱に戻り,その後は平静を取り戻している。

 一方,筆者自身はみんなが感染した前月の2月に3回目のワクチン接種をしたことも功を奏して罹患しなかった(とにかく徹底的に換気したことが罹患防止の決め手となったという持論はいまだに持っている)。そしてそこから5ヶ月経過した今週7月12日に60歳以上枠で4回目接種を受けた。7月に入っての第7波が,オミクロン株の亜種BA.5が主流で,別の亜種BA.2.75というさらに感染力が高くて免疫回避能力も高く,ワクチンが効かないというまたまた厄介なヤツが登場したが,ワクチン接種での重症化リスクの回避はできそうだと思っている。

 そこで筆者の疑問が生じた。筆者の家族のほかのメンバーのように,いったん感染してしまった場合,これが回復したわけだから身体の中には抗体ができていると思われるのだが,ではこのままでもう感染しないのか,ということである。ワクチン接種しなくても,身体の中にある抗体で次の感染は防げるのだろうか。

 この点について,あまり表立った情報が提供されていない。本人たちも,「もう罹らないよ」と平然としている。本当だろうか。

 公式見解と思われるものが厚生労働省のホームページにあった 新型コロナウイルスに感染したことのある人は、ワクチンを接種することはできますか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)。これによると,感染によってできた抗体よりも,ワクチン接種による「血中の抗体価が高くなることや、多様な変異に対する抗体の産生が報告されている」とし,感染経験者であってもワクチン接種は有効だ,と思われる文章が書かれている。陰性が確定してから3ヶ月を経過したらワクチン接種できる,としている。ただ,「接種を希望する場合」と断ってあり,接種を勧めるところまでは言っていないのが曖昧なところである。

 2022年2月に第6波がピークアウトし,他国とは違って徐々に減り続けて6月末までダラダラと減っていたものが,7月に大反転して第7波になった。この間隔が5ヶ月。ひょっとして,第6波で感染した人が,「自分は感染したからもう大丈夫」と思ってワクチンの追加接種をしなかったことにより,感染力の高いBA.5の標的が増えてしまったのではないだろうか。特に,3回目接種率が半分以下という20台,30台の若者の間で,第7波の感染が拡大している理由の1つと言えるのではないだろうか。

 筆者は,4回目接種を受けたあと,家族に「治って3ヶ月経過したから,ワクチンを受けた方がいい」と勧めているのだが,あまり反応がない。筆者は,3回目接種でやや発熱の副反応があったモデルナ製を4回目も接種し,今回も初日に少し倦怠感があったもののモデルナアームもほとんどなく,無事に経過した。その後,ファイザー,モデルナ以外に,アストラゼネカ,ノババックスと選択肢も増えている。先進のmRNAワクチンでアレルギー反応が出た場合や3回目の場合は,組換えタンパク質ワクチンという別形式のノババックスを選ぶこともできる。

 2022年1月からの第6波でオミクロン株(BA.1,BA.2)に感染した場合,上気道で症状が出る傾向があったことから,肺に感染して重症化に至るリスクが少なかった。第7波のBA.5やBA.2.75は,感染力が1.3倍になり,肺での増殖率が高く,重症化しやすい。しかも重症化した場合の回復はやはり難しく,1~2ヶ月で死亡する確率は下がっていない。ならば,やはり感染しないことが大事だし,感染しても重症化を防ぐ効果のあるワクチン接種はぜひ受けた方がいいと考えるのである。

 筆者は,オミクロン株を感染症第5類に変更してインフルエンザと同様に一般病院でも診察できるようにし,その代わりワクチン接種は有償でもいいと考えていた 第6波におけるオミクロン株の日本の短期決戦は勝ちか負けか--「COVID-21」として5類感染症に指定して家庭での治療比重を上げて抑え込め - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/1/10。結局,第2類のままで,ワクチンが無償で提供されている間に,ぜひ積極的に接種してほしい。

 筆者の予想では,第7波は第6波をさらに上回る感染確認者数と,中等症から重症の患者が多数発生して病院が逼迫し,2021年夏の第5波と同じような大混乱を招く危険があると思っている。参議院選挙で何の手も打たなかった2週間がアダとなって,感染拡大を後押しし,さらに夏場の熱中症対策でのマスク外し運動,行動制限しないとの岸田首相発言などにより,結局,先進国で唯一封じ込めに失敗するという大失態になろうとしている。せっかく技術移管を受けたのなら,武田製薬製造によるノババックスワクチンを日本標準ワクチンとして限りなく量産して全国使用して押さえ込み効果を出すようにしてもらいたい。

 なお,「アルパカ抗体」による治療薬の開発,というニュースも飛び込んできた。早期発見時に処方できるような特効薬であってほしい。