ロシアが,ウクライナ全国16都市を標的に80発ものミサイルを打ち込んだ。2022/10/10と10/11の2日にわたっての砲撃は,エネルギー施設を狙ったとロシア側は発表しているが,明らかに一般市民を巻き込む飛び道具による戦争犯罪である。「原発を標的」は,核兵器使用の一線を越えたに等しい--「プーチン集団」はテロ集団に成り下がった - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/3/5。
ウクライナ東南部4州で始まった当初のウクライナ侵攻でも,一般市民の犠牲が相次いだ。しかし,そこはいわば「戦場」であり,一般市民を早急に退去させる必要があったが,「人道街道」を形式的にロシア側が設置したもののの,その人道街道を砲撃したり,市民を連れ去ったりするなど,人権を無視した扱いがあった。これも戦争犯罪である。今回はウクライナ全土を標的としてのミサイル砲撃であり,これは戦争犯罪である。
軍人同士が武力を競う範囲であれば容認できる範囲だが,ここに一般市民が巻き込まれることは許されない。しかも,領土の拡大を明らかな目的としており,これは戦争であり,侵略である。しかし,これは自由主義社会,平和主義社会の論理であり,権威主義社会の論理とは相容れない。
議論,交渉が通じない関係である。ロシア国内での反対運動も拡大しつつあるが,圧倒的な官憲によって押さえ込まれている。クーデターを起こせるのは一般市民では無理で,武器を取り扱える軍関係者しかないが,ロシアの場合はプーチン政権を覆すような軍事勢力はどうもなさそうである。
一般市民を巻き込んでいる戦争を止めるには,もはや首謀者の抹殺をもってしかありえない。交渉が通じず,ルールが違うからである。
この抹殺能力は,ウクライナ軍は持っていない。プーチン大統領は,基本的にモスクワのクレムリン宮殿にいるはずだが,ピンポイントで暗殺する方法がない。NATOの通常兵器で狙った場合,プーチンとしては核兵器の発射ボタンを押してシェルターに隠れ込んでしまうので,今度は核兵器を打ち込んでもプーチンを抹殺することはできず,世界戦争,世界の終わりが見えてしまう。
アルカイダのオサマ・ビン・ラディンを暗殺した際は,アメリカの特殊部隊がアジトに潜入して射殺できたが,いくら特殊部隊といってもクレムリン宮殿に潜入するのはほぼ不可能である。
あとは,プーチンの行動を追って無人攻撃機を飛ばし,何らかのイベントで挨拶するなど,表舞台に出たところをピンポイントで狙うしかない。しかし,プーチンの影武者も何人かいるとも思われる。確実な情報に基づいて1発で仕留める準備を進める必要がある。
時間は残されていない。ミサイル砲撃によって1日100人規模で一般国民が殺害されている状況は尋常ではない。1日も早く,最終的な決断をする必要があると筆者は考える。ただし,ラブロフ外務大臣も危険人物の1人であり,プーチン親衛隊もトップも暴走する可能性がある。この3者を同時に抹殺する必要があるだろう。