ずっと男女同権のことを考えてきた。これまで、女性に対する男性の視点が、獲物を常に狙う目であり、仕方がない、という気持ちだった。
新しい提案をしてみたい。それは、男性側に制限を設ける方法である。男性のスーツ、背広禁止である。
そもそも、背広は軍服である。相手を殲滅するための服である。男同士なら平等な戦いだが、そこに女性が加わると、突然ハラスメント状態が発生する。男性は戦闘モードだが、その戦闘行動は相手を殲滅するのではなく、相手を服従、支配するというモードになってしまうからである。
ならば、女性も戦闘モードになるためにいわゆる「勝負服」で隙なく臨んでも、男性側の視点はほとんど変わらない。むしろ、値踏みされるのがオチである。
そこで、逆に男性側にスーツ、背広を禁止させるのである。そもそも。男性のスーツは、基本形は変わらないのに、値段はピンキリである。だいたい、国会議員の先生方は、うん十万円から百万円超といった戦闘服を来て、自己満足している。したがって、国民や女性に対して常に上から目線になる。
スーツ、背広を禁止すると、その人の品性が明らかになる。 ブランドに頼ろうとするか、自分のセンスで攻めるか、あるいは専門のコーディネーターを雇うかなどである。
そこでさらに、価格の上限を設ける。フルコースで5万円でどうだろうか。一般庶民の普通の格好である。この範囲で揃えれば一般庶民も評価しやすい。税金の無駄使いをしていないことも納得できるだろう。
そして、国会の場では、今度は女性側からの評価の対象となる。じろじろ見る側からじろじろ見られる側になる。これまでの女性議員の気持ちが分かるのではないか。
沖縄では、ここ20年ぐらい、かりゆしという沖縄衣装が役所の正式な服になっているという。市民目線の行政が期待できる。日本としてのジャパン・カジュアルの提案がそろそろあっても良さそうだが、日本の今のデザイナーは疲弊し、オリジナリティが駆けており、無理かもしれない。一方で,東京都の小池知事が新型コロナウイルス対策会議で来ている作業衣での統一もあまりおしゃれではないと思う。それこそ,東京都は東京オリンピック2020で余った紺色のスーツに統一して会議で着用するなどしてはどうだろうか。
スーツ禁止と言っても,着物や作務絵などは論外であると、断言させてもらいたい。