jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ヘルメット+バックカメラ+Apple Vision Pro--バイク,自転車用の最強のシステムに(なりうる)

自転車のバックモニターとして車載用小型カメラを使う--12V電源の確保も実験中【追記】 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/9/22)を引き続き実験中である。自転車ナビの低コストソリューション--旧液晶スマホ+オフラインマップ+低価格Webカメラで2画面表示 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/5/4)と比較して,双方にメリットとデメリットがあるので,まとめて評価し,次のソリューションを提案してみたい。

 まずクルマ用のバックカメラと小型モニター。クルマ用なので,小型カメラは防水性は確保されているが,モニターは車内設置なので防水性はない。屋外では画面が暗くて見づらい。電源として12Vを確保するスマートな方法がない(乾電池ボックスは十分機能し,どうやら最近はやりの空調服用のバッテリーが12Vも取れるという見通しはできた)。

 一方のスマホWebカメラは,電源の心配はないが,スマホをガッチリ固定するのに手間取ること,そしてなにより,取り付けてから画面表示するまでの操作の手数が多すぎるのが一番の問題だった。

 屋外で使える液晶パネルとして,TCL NXTPAPERを見つけたときは興奮した( 屋外用ディスプレイを再考する--反射型カラー液晶パネル「TCL NXTPAPER」に1票 - jeyseni's diary (hatenablog.com),2024/9/26)。しかし日本ではなかなか入手しにくそうだし,画面サイズが11インチのタブレット(新型は14インチ)で,モニター単体での製造はないようである。

 とりあえず,筆者の電動アシスト自転車の荷台にクルマ用の防水カメラを完全固定した。モニターと乾電池ボックスは取り外しができるようにし,モニターには日除けのカバーを取り付けるという運用を始めている。ただ,セッティングもそれなりに時間がかかるし,行先でもモニターを外したりするのが面倒だなという印象があり,ちょっとした買い物での利用の場合は,超アナログのバックミラーで対応している。

 いずれも何となく中途半端なのが悔しい。特に,ディスプレイの設置個所がハンドル周辺に限られるため,情報を見るときに視線を大きく下げる必要がある。これは危険である。そこで空想を働かせてみることにする。

 まず,自転車でもヘルメット着用が推奨されるようになった。こういうことへの対応は筆者は早い。早速着用している(自転車の新ルールに疑問(個人的な意見です)--この際,街路樹を取り除いて自転車レーンを高速/低速の2レーン分確保する案を提言 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/2/15)。しかし1年以上が経過するが,着用率は10%ぐらいではないだろうか。

 そこでヘルメットにバックカメラとモニターをセットにして使うことを妄想した。

 最初のイメージは,戦闘機パイロットのヘルメットである。風防スクリーンにHUD(ヘッドアップディスプレイ)で情報が投影され,前を見ながらさまざまな情報を受け取れる。しかし,現状では数字や線などイラスト的な情報しか映せない。戦闘に必要な情報は絞り込まれているからである。

 一方,あらゆる情報を目の前のディスプレイに表示できるのが,Apple Vision Proである(一線を超えたApple Vision--「現実」が“現虚”になってしまうのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/6/17)。ゴーグルを通して,前方の景色すらリアルタイムで表示しつつ,同時に複数のディスプレイの画面を配置できる。

 さて,ヘルメット+ゴーグル+カメラを一体化してしまうとどうだろうか。バイクではヘルメットは必須だし,風を避けるためにゴーグルや風防は必ず使用する。そこにバックカメラの映像を映せば,視線の移動が最小限で抑えらえる。ちょうどクルマのルームミラーを見る感覚である。カメラはヘルメットの後ろに組み込めるような小型のものがすでにある。ヘルメット内に配線を通すので,最短で接続もできる。

 ディスプレイとして最も理想的に考えられるのが,Apple Vision Proである。何しろ,画面の位置を数メートル先に配置したように見せるので,リアルなモニターのように目の焦点を遠くから近くに動かす必要もない。極めて安全なバックモニターになる。ヘルメットをかぶれば,目の前にリアルな光景が映し出され,その中にバックカメラのモニター映像も映される。頭の動き,目の動きをApple Vision Proは検出して,最適な角度で最適な映像を映すので,ゴーグルをはめているという意識すらない。

 Apple Vision Proは単体で50万円を超えるし,ヘルメットも数万円はする。組み込んだらとんでもない価格のヘルメットになる。Apple Vision Proの初期ユーザーの多くが,少し使用しただけで返品しているという。使い方がまだ日常的ではないからだろう。

 クルマとARで死角を無くす--車載の超大型ディスプレイとどちらが先か - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2024/1/23 の中で,Apple Vision Proと車載カメラを使えば,クルマの前方や左前(いや右前も)などの死角がなくなると書いた。それぞれの生活シーンにおいて,適切な画像を現実の映像に追加して表示させることで,利便性や安全性を大幅に高めることができる(もちろん,情報過多ではかえって危険なので,そこはさらにAIとの組み合わせも求められる)。周囲の状況を読み取って音声で伝えられれば,視覚障碍者の方にも利用してもらえる(ヘルメットもかぶっているのでさらに安全である)。

 そういえば,最近のバイク用ヘルメットには,換気のための仕組みが充実しているという。筆者が40年前に使っていたヘルメットは,夏は暑くて汗をかく,雨になると風防が曇る,というシロモノだったが,今は相当快適なようである。歩行・自転車Apple Vision Proヘルメットも,空調が必要かもしれない。さらに,HEPAフィルターを使ってウイルスなどをフィルターして供給すれば,マスクも不要になるかもしれない。

 さすがにこれではもはや宇宙服のヘルメットで,街中を歩かれては問題である。自転車,バイク,クルマなどの運転者向けとすることにしよう。