jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

バイク用ディスプレイオーディオを,車載ナビと自転車バックモニターの両刀使いにしてみた

クルマのオプション電装品としては,カーナビが直球で一番便利で,地図が常時表示されていることが前提なので,昨今流行りのディスプレイオーディオよりはカーナビの方を選んだ(個人的にはカーナビ推し--ディスプレイオーディオにちょっと失望【追記】 - jeyseni's diary 2024/6/2)。現在も,初代のカーナビが現役で地図を表示している。初めての場所に行くときだけ,スマホのナビを補助的に使っている。

 その後,自転車用の電装品として,バックモニターの実験を重ねた(自転車のバックモニターとして車載用小型カメラを使う--12V電源の確保も実験中【追記】 - jeyseni's diary 2024/9/22)。ここでは屋外での使用に当たって,車内用の液晶モニターを使ったために視認性が悪く,標準装備にはなっていない。つないだバックカメラが左右像が反対になるため,感覚的に難しかったということもある。

 そこで,行きついたのが「バイク用ディスプレイオーディオ+バックモニターカメラ」という製品である。クルマ車内用液晶モニターの明るさが300nitぐらいなのに対し,バイク用は屋外標準対応ということで1000nitぐらいの明るさがある。直射日光下でも視認性はそれなりに高い。

 さらにバイク用ということで,防水性能を十分に確保している。自転車で使うにはオーバースペックだが,安心感は高い。

 スマホとリンクしてスマホ搭載のナビアプリなどを使うディスプレイオーディオなのだが,連携しない場合でも前後に取り付けたカメラ映像をドライブレコーダーとして記録したり,バックモニターとして常時表示できる。さらに,デジタルの速度計表示モードも持っていた。つまり,クルマ用はナビ中心だが,バイク用はドラレコ中心に展開している。ここに,音楽の再生機能や,電話のやり取りなどもでき,バイクのツーリングにも向いた仕様になっている。ヘッドセットとリンクさせれば,ヘルメットに組み込んだインカムで仲間同士で通話でき,ツーリングがより快適になる。

 筆者の場合は自転車での使用が目的なので,バックモニターがあればいいし,時々はナビも使えれば便利である。さらに,普段はクルマに持ち込んで最新ナビとして使えればいいと考えた。

 ここでポイントとなったのが,電源である。バイク用として販売されているディスプレイオーディオは,バイクのバッテリーから電源を供給される。たいていは12Vである。バッテリーに直結できるケーブルが付属している。そこに,USBから5V給電で動かせるシステムがあった。これならモバイルバッテリーで動作させることができ,自転車ナビとしても便利になる。一方,車載ナビとしてもUSBから電源を取れば余計な取り付け作業が不要になる。

 設定する内容がそれなりに複雑なので,取り外して家でUSB給電でゆっくり設定変更できる点もありがたい。車載ないし自転車載にしてからいろいろ設定を変更するのは面倒だし,時間もかかるからである。

 完全防水仕様のため,ボタン類はゼロで,すべてタッチパネルでの操作になる。電源スイッチすらなく,バイクならキーをオンにすると同時に電源供給が始まって画面が表示される。少なくとも,運転中の操作は限りなくゼロにしなければ危険なので,望ましいとも言える。

 逆に,本体にコネクターの穴がなく,電源,リモコン,カメラ前後2系統,外付けGPSと5本のケーブルが本体から延びた形になっている。自転車ナビだと電源とリアカメラの2系統,車載ナビだと電源の1系統のみつなげばいいので,ほかのケーブルは邪魔になるのがちょっと残念だが,ひょっとしたらまたバイク(あるいはトライク)を使うかもしれないので,そのときには全系統のケーブルを使ってみようと思う。

 もう1つ,バイク用なのでハンドルパイプにガッチリ固定する仕様になっており,自転車やクルマでの使用だと取り付け,取り外しが面倒である。そこで標準の取り付け具は使わず,スマホアダプターで簡易的に設置することにした。逆に,バイクでガッチリ固定した場合,いたずらされないとも限らない。ちょっとしたことにひがむ人が世の中には結構いるからである。二輪車は何かと面倒なことが多い。

 とりあえず便利だったのは,音声認識でナビの行先設定がほぼ完璧にできたことである。

 それにしても,筆者がバイクに乗って楽しんだ40年前は,空調ヘルメットもインカムもバイクナビもなく,高速道路ではただひたすら風圧に耐えて風切り音とエンジン音の中を走り続けるしかなく,結構疲れたことを思い出す。バイク用の手袋をしていても,指先が冷たくなってしまった。今は仲間とインカムで通話したり,音楽をBGMで聞きながらツーリングもできるようで,快適かもしれない。通電して温める手袋やウエアもある。もちろんナビも使える。まあ,バイクは天気に左右されるし,ベストシーズンは1年の中でほんの数ヶ月しかない。今回のバイク用ディスプレイオーディオは,クルマと自転車でなるべく活用するようになるだろう。