jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

夏とメッシュ--汗との戦いにまだ終止符は打たれない

汗かきの筆者にとって,体表面温度をいかに下げ,汗をいかにスムーズに蒸発させるかは,家でもオフィスでも,歩いていても寝ていても,夏場の厄介な課題である。

 たとえば,ユニクロのAirizm下着は,かいた汗を素早く吸収し,拡散して,蒸発させてくれるので,歩いているときは快適なのだが,いったん椅子に座れば座面や背中からの発汗は制限され,下着が汗で濡れてしまう。寝ているときも同様である。リュックサックを背負っても,背中や肩ひものところは汗をかいて濡れてしまう。

 綿のシャツよりはシャツへの汗のしみ込み量は少ない。効率よく汗を発散していることは確かだが,不快感を100%解決できてはいない。

 ここにメッシュ素材を組み合わせて空気の流れを作れば,汗の発散に対しては有効なのだが,メッシュ素材には厄介な二律背反がある。肌当たりを柔らかくすると重さを支えきれず,メッシュの空間がなくなって空気の流れが悪くなる。一方,硬めの素材で作ればメッシュ空間を十分確保できるが,肌当たりは硬く,不快である。

 プラスチックの細い単繊維を立体的に編み上げ,シーツやマットレスにした製品はあるが,肌触りが良くないし,単繊維なので汗を吸うことはできない。

 このマットレスに綿のシーツを重ねれば汗は吸うが,肝心の通気性は犠牲になる。おそらく最適な組み合わせの提案はあると思われるが,何しろマットレスもかなり高価なのでなかなか試すことができていない。

 「三次元立体編物」という製品を2021年に見つけて購入した。厚さが2cmと厚く,かなりの弾力があり,通気性は確保できたが,肌触りが硬くて寝づらく,最初の夏は「失敗したな」と思って部屋の隅に放置していた。2022年は6月からとんでもない猛暑日となり,地震で火力発電所が何基も停まって供給不足が発生し,おまけにウクライナ侵攻でロシアからのしっぺ返しの天然ガス出荷停止のあおりも受けて,節電要請が出た。エアコンを使わずに,エアコンの送風を扇風機代わりにする方法も試した 扇風機代わりにエアコンの「送風」を試した件 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/5/28。

 その中で,このシートのザラザラした肌触りにも慣れて,「愛用」モードに入った。暑くて夜中に目が覚めたときも,背中に熱は持っているが汗はほとんどかいていない。残念ながら,この肌触りは100人中,数人ぐらいしか合わないと思われ,人にはまだ勧めていない。

 家で買ったリクライニングチェア 思いのほか良さげな格安リクライニングPCチェア - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/10/10 で,座面がメッシュのゲーミングチェアの方が良かったかな,と書いた。おそらくメッシュの座面で耐久性のあるチェアは,それなりの価格になることが予想される。すでに以前に購入していたファン付きのメッシュ座布団や,30cm角の人工芝を座布団代わりにする方法なども組み合わせて,夏のメッシュ生活を進めている。ちなみに,人工芝座布団は,リュックサックの背中に入れて汗かきを軽減できることも実験済みである。

 リュックサック用の背当てで通気性を持たせる工夫も試してみたいが,通勤では連続して背負っていることはないので,不要かもしれない。自転車通学している息子が,試してくれるといいのだが,と密かに期待している。

 ちなみに,汗をかかない枕の話題を提供した 枕を考える--タオルを重ねた自作枕が意外に快適 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/3/18。このときはバスタオルを重ねることで気持ちのいい高さを作れることを紹介したのだが,バスタオルでも夏場は熱がこもってしまう。先のメッシュシートの下に適切な厚さにしたバスタオルを敷くと,メッシュシートの枕が出来上がる。これでも襟周りは汗をかくが,頭は熱がこもりにくく快適である。