jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

災害,気象の規模を「レベル」で統一へ--それにしても施行予定が2年後とは遅くないか

警報や注意報、レベル併記で分かりやすく 2026年から運用見直し (msn.com) (2024/6/18)。災害や気象関係の注意レベルの表記がわかりにくい件は,筆者も気象・災害関連情報の言葉使いの再統一を提言--「情報?」「アラート?」「指示?」「勧告?」「レベル?」 など使い方がバラバラ【追記】 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2023/8/12)で苦言と提言をしている。災害の規模が大きくなると,どんどん新しい表現が加わっていったため,ややこしくなっていたのである。

 その後,「防災気象情報 名称・発表基準を統一へ」って今ごろかいと思った件 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2023/12/7)でフォローしていたが,ようやく具体的に動き出したようである。

 気象庁が6/18に発表した資料は以下(R060618_report_sum.pdf (jma.go.jp))。

2026年6月施行予定の災害レベル新表現(気象庁HPより)

 基本を「レベル」で統一したのは賢明だと感じた。地震と同様,「震度5」などの相対的な数字の方が「マグニチュード7.1」と言われるよりも体感的に理解しやすいからである。アメリカでは,ハリケーンの強さを「カテゴリー」という言葉で表現している。これも理解しやすいと思っていた。気象庁HPを見ると,将来的には併記してある「◯◯注意報」も削除したよりシンプルな表現を目指す案も検討しているという。結構なことである。

 東日本の梅雨入りが2週間遅れで来週に予想されている。かつてのようなジメジメした梅雨というより,「雨期」に近いような激しい雨が一気に降る季節がやってくる。その後は,猛暑である。今回,熱中症や暑さについての提案が盛り込まれていないのが不満である。これも「防災」の一環であるとしてほしいものである。

 それにしても,施行が2年先というのは,いかにもお役所仕事という感を拭えない。気象庁国土交通省が決めたのなら,試験的にでも運用を始めていいのではないか。「◯◯警報が発令されました。これは現在検討中のレベル表示ではレベル◯に当たり,すぐに退避すべき段階です」といった具合に,注釈付きでもいいので,発表,報道に利用してほしいと思う。逆に,メディアは積極的にこの表現を先行してでも使っていくべきだと提言したい。