jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

河川増水,内水氾濫,土砂崩れにもライフジャケットの備え(個人の意見)--水に足を取られても生き延びるために

津波とライフジャケット--万一飲み込まれても生存率向上に役立つかも - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/6/26)と書いたのは,津波への対策のつもりだったのだが,ひょっとしたら海から離れた地域でも準備しておいていいかもしれないと思ってメモ書きしておく。それは,河川の増水や内水氾濫,そして土砂崩れなど,大雨が原因となる災害への備えである。

 津波が陸上で進む速さは,クルマの速度に近く,走って逃げても追いつかれ,足元をすくわれ,巻き込まれる。このときライフジャケットを正しく着用していれば,転んで巻き込まれても浮上して呼吸を確保でき,さらに引き波で沖に流されても浮いていられる。モノにぶつかったりする可能性はもちろんあるが,少なくとも呼吸が確保できれば生存の確率は高まるのでは,という個人的な考えである。

 今回の2024年8月の台風10号では,台風に伴う全国的な大気の不安定によって大雨がもたらされ,河川の増水と氾濫,内水氾濫,土砂崩れが全国で起きている。道路が冠水し,歩行移動時に足を取られるケースもある。道路と川や溝の間の区別がつかず,流されてしまう事故も起きている。

 もちろん,川の様子を見に行くこと自体を避けなければならないが,通勤・通学でやむなく歩いているうちに,川に落ちてしまう危険性もある。

 こうした場合に,ライフジャケットを着用していれば,流されても生存できる確率が増えると個人的には思うのである。

 欧米のハリケーンや東南アジアのモンスーンの被害の場合,水が腰ぐらいまで溜まってボートで救出される場面が映される。日本でも,足首以上に水が溜まると,移動時に足を取られる危険がある。川遊びの事故も,この程度の深さで足を取られることによって起きがちである。近年では,川の近くでのレジャーでもライフジャケットを着用することが推奨されている。ちょっと川に入ったりして流されたり,さらには鉄砲水と呼ばれる急な増水から身を守るためである。

 筆者は昨今のゲリラ豪雨対策として,折り畳み傘の持ち歩きはもちろんのこと,簡易レインコート,カバンカバーまでは持ち歩いている。家の近くには実は小川があるので,水害の可能性をいつも気にしているのだが,とりあえず今のところ氾濫は起きていない。一方で,市内にはアンダーパスも数個所あり,クルマが巻き込まれる可能性は否定できない。こうしたときに逃げ切れるかどうかは,やはり自信がない。

 とにかく,水の事故は恐ろしいので,なるべくその機会がないようにしているが,今後の日本の気象の荒れのことを考えると,津波だけでなく雨による災害への備えとしてライフジャケットを緊急時前に着用しておくことが必要になるかもしれないと感じた。

 ただし,土砂崩れで土砂に巻き込まれるケースでどれほど役に立つかはわからない。巻き込まれた後,土砂の中から浮き上がれるという保証はまったくない。しかし,ライフジャケットによって上半身が保護されていれば,肺などへの圧迫が多少なりとも緩和される効果は期待できるかもしれない。あくまでも個人的,素人的な希望的観測である。

  2024/8/8の宮崎沖地震で発せられた南海トラフ地震警戒情報後の報道で,海に近い老人施設に人数分のライフジャケットがすぐに使える場所に用意されている様子が映された。一般家庭でこうした目立った形での準備はなかなか難しいが,今回の台風10号のようにまったく予測不能な被害パターンが起きやすくなっている現実を踏まえて,災害対策の見直し,アップデート,さらにちょっとオーバー気味にでも最悪の事態を想定する必要があるのかもしれない。