jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

墨田区は保健所に選管職員を派遣。投票券方式で近くの会場を指定。会場の人の流れも選挙の経験で。当方はすでに1月に提案済み。

墨田区新型コロナウイルス対応ワクチンの接種は,2021/5/25段階で高齢者31%が1回目の接種を終え,6/1日64歳以下の対象者に接種券を発送したという。NHKで担当者との中継が放送された。ポイントは「保健所に選管職員を派遣。投票券方式で近くの会場を指定。会場の人の流れも選挙の経験で」というものだという。また,医師会との従来からの連携,防災メールの利用により,キャンセル枠を埋めていく運用をしたことも大きいという。

 あらかじめ,接種の順番を決め,接種日と接種会場を指定する選挙方式については,筆者はワクチン接種が始まる前から提案していた ワクチン接種は「選挙投票方式」で行政が管理して実施してほしい - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/1/15。対象者の年齢,地域,そしてこれまでの投票場所によって,地域の分散が可能なことは,予測できたからである。

 接種会場での受付から問診,接種,待機という流れも,選挙投票の流れに沿って考えることができ,スムーズな流れを作ることができたという。

 逆に,高齢者ですらまだ1回目の予約ができていない自治体もある。電話がつながらないから市役所に数十人が並んだが,Web予約が先行したため10分で予約枠が埋まり,並んだ人のうち数人しか予約ができなかったという報道もある。あれほど何度も指摘しているのに,まだ同じ轍を繰り返すのだろうか それでもまだ「電話予約」「Web予約」しか手がないというのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/4/26。

 4月の始めに電話予約を始めた高齢者が,1回目の予約が7月,2回目が9月,といった例もあるようである。最初に1人が家族や親戚などに頼んで一気に複数の予約を取り,接種可能な早い日程が一気に埋まる。電話予約だと早い日程が取れず,遅い日程で予約を入れざるを得なくなる。しかし,先に押さえた複数の予約がどんどんキャンセルされることにより,早い日程でも接種できる予約替えができるのだが,高齢者はこの予約替えもせず,数ヶ月後の予約日まで悶々と待つようなことが起きる。“予約替え”が,予約しづらさとワクチン廃棄の一因に - jeyseni's diary 2021/5/26。予約替えしても,1回目は早い時期に打てても,2回目の予約が取れなかったりする。高齢者の2回目枠はきちんと取れるのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/30。

 ファイザー社製ワクチンで3週間,モデルナ社製ワクチンで4週間という間隔で2つの予約を取る,ということすら難しくなっている。当初,大規模接種センターでは,1回目の接種後に2回目の接種日をセンターで確定する,という流れでうまく間を置いた2回目の予約が取れていたようだが,数日後にはもう2回目の枠が適正な間隔で取れなくなる状況が生まれているようである。正直,高齢者の中で最も遅い枠にいたはずの筆者が,すでに昨日1回目の接種を済ませることができ,2回目も今月中に枠を確保しているが,全国平均で高齢者の17%しかまだ1回目を接種できていない,というのが驚きである。64歳以下の人の方が先にWebやLINEで予約を確保し,接種するという逆転現象がまた起きるかと思われる。

 実際,筆者の自治体では予約枠をWebで随時知ることができるが,なんと2日後の集団接種会場の枠は,朝9時から夕方15時30分のどの時間帯でも余裕を持って予約できる状況にある。数ヶ月後に予約をしてそのまま待っている人に声がけして,どんどん前倒しに接種してもらった方がいいと思うのだが,そういうやり方も思いつかないのだろうか。Web予約をしている人は,おそらくすでに予約替えで前倒しで日程を決めているだろうから,その流れから取り残されてしまっている高齢者にサービスしてはどうか。

 しかしそもそも,墨田区が実施しているような選挙投票方式も思いつかない自治体に,さらにこの補助的なやり方も思いつかないのだろうし,思いついて提案しても採用されないのだろう。それがいかにも官公庁,官僚のやり方のように思える。残念である。