jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

大会関係者のバブル破り発覚--ルールブック読まず。再度,開催中止宣言を【追記】

本当にオリンピックをこのまま開くのか,また心配になってきた。2021/7/14の今日,開催まで10日を切って9日だという。

 選手団の入国も,成田空港と羽田空港だけでなく,関西空港,中部空港,そして函館空港など,全国各地で来日。そこから東京に集まってくる。入国後14日間の自己隔離がされているのか,各地からは新幹線や国内線などの公共交通機関で移動するのではないか,さまざまな疑問が残る。

 関係者が自己隔離していない状況も見えてきた。NHKのニュースでも,入国日にホテルから散歩に出かけるメディア関係者がインタビューを受けていた。ルールブックも読んでいない,との声も。外出時に同行する「監督者」は組織委員会の人ではなく,委託を受けた警備会社のスタッフ。声がけもせず,同行もしないという。何のためのバブルなのだろうか。

【追記】選手村へのUber Eatsなどのデリバリー注文は可能にしたという。配送する人は若い人が多く,ほとんどがワクチンを接種していない。選手村に感染を持ち込む可能性を否定できない。これは,ボランティアやアルバイト,さらには警備JVの選手担当者も同じである。選手村の中の人間が外に出歩き,外の人間が簡単に中に入れてしまう。これは「バブルではない」。感染が起きなければ儲けもの,というレベルの,非常に危険な賭けをしていると思う。「万全の対策」は存在しないが,店舗や交通機関入り口で足止めして抗原検査であぶり出すしかない。 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/4/30。【追記終】

 選手は,ルール破りをするとおそらく個人名が明かされ,さまざまな権利や栄誉を剥奪されることが予想されるので,いやでもルールを守るだろう。しかし,「関係者」はもともとサラリーマンやアルバイトといった有象無象の人々なので,ルールを破って辞めさせられても別の仕事をするだけと割り切れる。

 メディア関係者も同様である。組織を辞めさせられたら独立して活動するだけ。ルールなどもともと守る人たちではなく,ルールブックの歯止めは効かないことは,当初から分かっていたことである 海外マスコミの横暴を封じるためにオリンピックの中止を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/7/2。

 今週唯一の出勤日だった昨日,東京は4回目の緊急事態宣言発令の2日後のタイミングだが,恐ろしいほどの人混みだった。地下鉄の駅のホームが2年前の半分ぐらいの混み具合という印象だが,列も長く,車両の中も反対側が見通せないほどの混み方だった。

 それよりも気になったのが,海外からの旅行者と思われる人々が急に増えた印象があることである。ちょっとした街角で立ち止まってマスクなしで話をしている人たちから外国語が聞こえてくる。

 海外からの観客も入れないオリンピックをする時期に,わざわざ日本に来る必要があるのかな,と思っているのだが,その理由の一つとして思い当たったのが,テレビ放送の多さ,ということではないかということである。

 日本でも「ステイホームオリンピックを」という掛け声がある。BS放送も4K8K放送も,地上波も,期間中はオリンピック中継一色になるのだろう。しかし,アメリカはともかくとして,イギリスやフランスでもそれほどテレビのチャンネル数は日本ほど多くはない。まして世界の多くの国は,国営放送しかない場合も多い。オリンピック期間中といっても,オリンピックをどんどん放送してくれるわけではないし,自国の選手が出場する試合しか放送しなかったりするだろう。ならば日本に行けば,ホテルででもパブででも,大画面を見ながら高画質の映像でオリンピックを楽しめる,という理由ではないか,ということである。

 当然のことながら,海外からの観光客の場合,14日もじっとしている人はまずいない。ホテルでずっとテレビを見るためだけに高いお金を払って旅行に来ているわけではない。オリンピック期間中,日本のインバウンド需要は上がるだろう。これと同時に,地方においても感染拡大がさらに広がることが予想される。

 ワクチンの接種が変なところで頓挫している日本。若い人たちが接種できていない段階で,海外に門戸を開いてしまうことになる。

 いまからでも遅くない。「東京オリンピック2020は,やめます」と宣言してほしい。