jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

NHK「速報・新着一覧」サイトが最後の知性の砦

Windows 10の標準ブラウザー「Edge」を使っていると新規タブで開くときにMSN Newsが表示される。他のポータルサイトのトップページのニュース一覧よりも,恣意的な表示はされないだろうという基準で,テレワーク中の世の中の動きのチェックに使っていた。

 しかし最近になって,COVID-19の感染拡大が止まらないことと,オリンピック,パラリンピック,そして高校野球24時間テレビなどのイベントがまったく中止の気配もないこと,緊急事態宣言中だというのにお盆の帰省で全国的な感染拡大が広がっていること,梅雨前線のような天気配置の中で起こっている線状降水帯による土砂洪水災害が九州だけでなく,中国,四国,近畿,東海,長野,東北など各地で猛威を振るっていることなど,重要なニュースが重なっている中に,CMが入り,ろくでもない(批判だけの)コメントが山のように入り,そして芸能人関連の下世話な話題が半分以上を占めるようになり,いい加減辟易としてきていた。

 ポータルサイトやニュースアプリでは,関心ある分野にチェックを入れることでフィルタリングができるはずなのだが,とにかく雑音情報が多すぎて,大事なニュースにたどり着くのに多くの時間とスクロールの手間を取られてしまうことに問題を感じている。

 スマホがメジャーなプラットフォームになる前,PCで情報収集するのに「RSSニュースフィード」ユーティリティを使っていた。PC画面の右下に,新着ニュースがテキストで1行だけ次々に表示される。ウインドウを触れば,縦いっぱいにニュースの履歴が表示され,見たいニュースフィードをクリックすると提供サイトがブラウザーで表示される,という流れである。

 2013年にgoogleリーダーがサービスを終了し,日本のニュースサイトもRSSフォーマットでの情報提供をほとんど止めてしまっているようで,RSSリーダーも海外製のものしかなくなってしまった様子である。

 MSN News,Google News,Yahoo News,Livedoorニュースのほか,日本の新聞各社のニュースサイトも見てみたが,どこも雑音が多すぎるのと,新聞サイトの情報の偏りが鼻についてしまった。

 現時点で,良し悪しはあるが,NHKの速報・新着一覧サイトを登録することにした 

速報・新着一覧|NHK NEWS WEB。この時間帯のトップニュースは,災害危険情報(河川,土砂災害,雨雲レーダーなどが上位4本,その次がパラリンピック関連,新型コロナウイルス,そして海外情報が並ぶ。高校野球情報などが見える。

 上位40本の中に,日本の政治関連が2本しか見えないのは,まさに今の日本の政治が“麻痺”している状態を象徴しているような印象がある。

 これが他のポータルサイトでは,新聞でいうと社会面(つまり事件,事故,ゴシップ面)が半分以上。残りの半分がメディアや評論家,コメンテーターによる批判記事(今でいうとメダルを噛んだ市長の批判とか,政府の過去のCOVID-19対策の批判など),残りがCMであり,筆者にとっては「ほぼゴミ」と言っていい情報である。「ニュース一覧」にうんざり - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/8/5。

 さらに,トップ写真は記事の「主語」を表示すべき--コメンテーターの顔など見たくもない - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/7/17 でもコメントしたが,写真情報の使い方があまりにも雑である。NHKの速報・新着一覧サイトは,写真がアイコンサイズであること,1ページで40本もの情報を表示していること,そしてタイトルの切れや変則タイトルがないこと,などが好感が持てる。また,CMがないこと,芸能ネタがほぼないこと,無駄な評論コメントがないことも,ニュースサイトの基本を保っていると言えよう。NHKのテレビ放送はすでに芸能人MCやお笑い番組化が進んでいて,ニュース,天気予報,連ドラ,自然系以外はまず見なくなった CMのイメージキャラクターに一言 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/10/6。

 ラジオやYouTubeなどは「しゃべくり」が人を引きつける。オンラインセミナーや授業も,基本は「しゃべくり」で視聴者を引きつけなければ魅力がなくなってしまう。派手な動作,抑揚の強いしゃべり方,そして動画など,タレント性のある人が活躍する。

 一方で,ニュースメディアは淡々と事実を並べるだけで,決してエンタテインメントではないが,「正しい情報を伝える」という使命感がにじみ出なければならない。NHKテレビ放送が,すでにその使命を放棄した現在,筆者はこの「速報・新着一覧」サイトに最後の望みを託することにしたい。

 もちろんこのjeyseni's diaryブログも,筆者がリアルで関わっている紙メディアも,筆者が40年前に社会人として始めたメディアの仕事以来,一貫して「正しい情報」「建設的な情報」提供をしている自信がある。