jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

マイナンバーと「陽性者トレース」「ワクチン接種」のリンク管理を改めて要望

まず,タイトルの「マイナンバー」であって「マイナンバーカード」ではないことを先にお断りしておく。マイナンバーカードの発行を待っていては,すべて手遅れになるからだ。

 国は,誰がいつワクチンを接種したか,陽性になったか,入院したか,重症になったか,退院/死亡の状況はどうか,について,1億2000万人のデータをリアルタイムで管理することを提案するものである。

 ワクチン接種券で券番号と個人名はリンクしている。この後の接種日などの情報は,「ワクチン接種記録システム(VRS)」に記録されているので,これをマイナンバーと関連付ければ,国民全体のワクチン接種情報は,個人レベルで把握できる 

「VRS」のバーコード入力の不備,「V―SYS」との未連携という愚行【修正】 - jeyseni's diary 2021/7/14。

 一方で,陽性確認された後,どのように対応・入院・退院/死亡という流れが,やはり分からない - jeyseni's diary 2021/9/9 で指摘したが,各自治体はCOVID-19コロナウイルスPCR検査で陽性が確認された時点でその個人を特定している。この時点でマイナンバーと関連付けられているのかどうかで,その後の管理状況がトレースできるかどうかが決まる。

 国はこの情報を基にまず,ワクチン接種済み者かワクチン拒否者かワクチン未接種者かで個人同定し,ワクチン未接種者(つまりワクチンは希望しているが打てていない人)で年齢の高い順にピンポイントでワクチン接種を進めて,取りこぼしがないようにする必要がある。打ちたくても,予約申し込みができない人はまだ山のようにいるからである。

 そして,ワクチン拒否者(体質的に打てない人と信条的に打たない人)には,3日に1度のPCR検査をさせるようにアクションを起こさないといけない。ワクチン非接種者が次の陽性者になったり,感染拡大者(スプレッダー)になる確率が極めて高いからである。

 ここまで来ると,自分のワクチン接種状況やPCR検査受診情報を少なくとも紙の形でプリントアウトできる。QRコードも入れて,再度ワクチン接種券の配送と同じ流れで国民全体に郵送すれば,これがいわゆる「ワクチンパスポート」ないし「健康パス」ないし「ワクチン・検査パッケージ」になるのである。別にスマホアプリを作らなくても,これで十分運用できる。QRコードの読み取りシステムを公共交通機関や飲食店,イベント会場,学校などがそれぞれ使えばいいだけだからだ。

 これをさらに有効に活かすために,ここでようやく「マイナンバーカード」が登場する。紙の健康パスは擦り切れることもある。マイナンバーカードにリンクすれば,マイナンバーカードを作って持ち歩く,という習慣が ようやく付くだろう。

 正直,「○○パッケージ」の提案の中にスマホQRコードを表示してチェックする,という話があるが,QRコードは機械で読み取らせれば「ただのテキスト情報」となり,情報の流出の危険性が極めて高いという懸念がある。QRコードの中身を暗号化し,容易に読み取られないような仕組みを組み込んでほしいと思うのだが,果たしてそこまで考えてスマホアプリをリリースしてくるかどうか,極めて心配している。