jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

夢を与えられなければ教育とは言えない--今、夢を与えられる時代なのだろうか

研究者は、夢を追いかける仕事である。その研究成果が未知の世界を切り開き、人類にまた新しい知識を与えてくれる。自然の驚異を伝えてくれる。
 今日,2023/6/15のニュースでも,土星の衛星から噴出する水の中にリンの成分が確認され,地球外で生命が存在する可能性があるという記事があった。
 研究者の仕事は,新しいことを発見することだが,たとえば今回の研究・観測は,人類の未来にどれほどつながっていくのだろうか。あまりにも現実離れしすぎていないだろうか。
 一方で,18歳と若い自衛官候補生が指導教官らを訓練中の実弾入り自動小銃で撃つという事件が起きた。銀座,川崎,上野などの宝石店でも,高校生や20歳台の実行犯による強盗事件が次々と起こっている。闇バイトにとして参加しただけ,というが,将来に夢を持てない若者が,行き詰って手を出したとも言える。
 現代社会は,「ヒーロー」がいない。悪を砕き,社会に平和と豊かさをもたらすヒーローがいない。
 かつて,悪は宇宙人の地球侵略が典型例だった。宇宙戦艦ヤマトも,Star Treckも,地球を守るヒーローだった。ウルトラマンガンダムもそうしたヒーローだった。
 世の中の悪に立ち向かうスーパーマンスパイダーマン鉄腕アトム鉄人28号というヒーローもいた。
 ある意味でどのヒーローも腕力が自慢だった。悪に立ち向かうには力が必要だったからである。
 そしてリーダーシップがあった。地球を守る,平和を守るために戦う,そんな強い意志があった。
 現代社会にとっての悪は,自分たち自身なので厄介である。先進国は悪,自分たちから離れていった者は,かつて仲間だったが今は敵になる。異なる宗教も悪,異なる人種も悪となる。
 話し合い,多数決,といったルールを決めて争いを避け,また戦いをスポーツという形に置き換えて勝負をつける方法も編み出してきた人類だが,ここにきて,再び戦争,侵略,飛び道具による脅し,などの原始的な世界に戻りつつある。
 かつてのフロンティアは,実際に人が行けるところを目指した。そこで生活するために死に物狂いで開拓した。今,地球上に人類の生活のためのフロンティアはもうない。だからといって,月や火星への移住まで考えなければならないほど,切羽詰まっているわけではない。むしろ,地球をもっと住みやすい場所にする方法を死に物狂いで考えなければならないはずだが,若者が犯罪の道に走ったり,エンタメ,小説,アニメ,スポーツなどのエンタテインメントの世界に入ったり,ゲームや仮想通貨などのメタバースに逃げ込んでしまったりして。地球環境は悪くなる一方である。環境活動家も,単に売名行為か,破壊行為にしか進まない。
 節約することは大事だが,生活の質(QOL)が下がっては人は生きられない。ならば,少ないエネルギー量を使っても快適な環境になるよう,新しい発想が必要である。CO2排出権取引など,姑息な手段ばかり考えずに,さっさと大規模な水素エネルギー開発にシフトすべきであろう。そこに,若い人たちの頭脳と労働力を使わせてほしい。
 Youtuberでいいねをもらって話題になるような,短絡的な生き方では,本当に次世代まで地球はもたない。

    先人は、勉強と努力と工夫によって日本を築き、その姿を見せることで後に続く人が出てきた。成功したお手本があるので、目標を設定しやすく、それに必要な知識や心構えも目標が立てられた。多くの若い人は、放っておいてもそれなりの生活のできる仕事を手に入れ、それに沿った家庭を作り、日本のベースを支えて来た。

    今、教育現場では、単なる知識と受験テクニックしか教えていない。若い人は、その先の人生を思い描くことができない。サイエンスの研究では、食べて行けないし、明日の地球のためにもならない。

    ITは、自分の相棒として、便利に活用する知恵を与えてくれる。しかし、それは自分に目的があって初めて生きる。目的のない人生では、ただゲームにのめり込み、投資のにのめり込むだけではないのか。

    自分は世の中をどうしたいのかを考えて、行動してほしい。エンタの世界で一生過ごせるかどうか考えてほしい。

    30年間の自分の仕事人生に夢を持って向かってほしい。教育とは、若い人に夢を持たせることである。ただ問題が解けただけでなく、それが何に繋がるのかを示してほしい。ある意味、昨今の探究は、そこを考えられるかどうかにかかっている。しかしそれにしても、先生が忙し過ぎるのはなぜだろう。もう少し整理して考えた方がいいかもしれない。