NHK の解体キングダムでJR 渋谷駅の解体場面が紹介された(巨大迷宮 渋谷駅を解体せよ - 解体キングダム - NHK 2024/2/21)。山手線外回りホームを取り崩し、そこに太い柱を立てて、渋谷の東西を結ぶ回廊を支えるという。ホームのコンクリートを切断し、2機のクレーンでリレーして、山手線や銀座線の上を越えて2トンから5トンの塊を運ぶ。夜中の2時間で5個のコンクリートの塊が空中を移動する様は、解体という荒々しいものよりも、もっと繊細で静かな作業だった。
解体されて空間になったホームを見るチャンスがあった。
さて筆者は,この渋谷駅山手線外回りホームの撤去の意味が分からなかった(JR渋谷駅の大きな改良工事が終了--やはり疑問に残る上下線同一ホーム化 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/11/26)。外回りと内回りを同じホームにすることで,ホーム上の混雑の拡大と,階段の混雑の拡大が生じ,とても不便で危険になったからである。
今回の外回りホームの撤去により,次のステップとして,山手線外回りの線路をさらに1m,外側に移動させ,その分,山手線の上下共用ホームの幅を拡幅するのではないかと推測したのである。
現在の山手線渋谷駅のホームは,あくまでも仮設状態で,ホームドアもなければ,階段付近が通行もできないほど狭くて危険きわまりない。これが,元外回り用ホームが撤去されることで,ゆったりとしたホームに生まれ変わるのだと予測した。
これは1年先の2025年3月ごろになるだろう。それまでは,ガマンし,危険を回避し,次の構想が実現する日を待つことにする。