jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「公職」が「小汚職(こおしょく)」に聞こえてしまった件

公職選挙法のニュースを聞いていてふと,「公職」が「小汚職(こおしょく)」に聞こえてしまった,という落語みたいな話を書こうと思う。

 公職とは,国会議員,都道府県や市町村の自治体の長(知事,市長など),市町村議員などを指す。選挙で選出される人たちである。広義には国家公務員,地方公務員を含む。国民や市民に対して公的な仕事をするために試験を受け,合格した人たちである。昔風に言えば「公僕」である。公務員の職種も幅広い。国家公務員には,各省庁の職員、裁判官や自衛官、教員が含まれるし,公安系でいえば警察官,消防官皇宮護衛官海上保安官なども入る。

 裁判官や検察官は国家公務員だが,弁護士は国家資格ではあるが公職ではなく,在野法曹と呼ばれるようである。国立大学の教員は公務員ではなく「みなし公務員」,公立小中高校の教員は地方公務員ということになる。

 現在,衆議院議員総選挙の真っ只中で,政策論争よりも裏金問題ばかりが話題になってしまっている。兵庫県知事は不信任案が可決して失職し,知事選挙が10月31日に公示される。いずれも「公職」を選ぶ選挙である。そこに裏金問題やおねだり問題など,実にミミッチイお金問題がからみ,まさに「小汚職」状態なのである。

 今はどうか分からないが,官公庁のキャリア組は入省早々に管理職になり,民間の事案の決裁権限を持つことから,企業からの付け届けが山のように届くという話があった。挨拶代わりとしても,その数は膨大になる。そこにさらに,接待や金銭授受も行われてきた歴史がある。こうなるともう「大汚職」である。

 選挙そのものが金まみれであり,選挙で選ばれる公職の人たちもまた金まみれである。公の職にあって私腹を肥やすなど,もってのほかだと思うのである。自治体の議会議員のように,普通に仕事をしながらほぼボランティアとして議論に参加する,そういった人を公職,公僕と呼びたい。現在の衆議院議員選挙で,裏金問題に関わった人は,即刻退場すべきである。