jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

フェイスシールドについての言い訳

フェイスシールド絶賛論をこれまで書いて来ているが,決して無条件に推薦しているわけではない。大阪小児科医会が2020年6月13日に以下のような呼びかけをしている。

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 筆者の娘の通う高校でも,非常事態宣言解除後の部分的通学において,教室での授業中のフェイスシールドとマスクの着用が指示されていた。その後,夏場に入って状況が変わったため,フェイスシールドの使用はなくなった。

 フェイスシールドは,顔に風が当たらないため,たしかに暑く感じる。顔との間隔を開けるために額にクッションを置く形式が多いが,ここは汗をかなりかいてしまう。また,メガネよりも目から離れているため,外光が内側に入り込んで反射し,視界の中にさまざまな光が見えてしまう。これによって気が散ったり,ストレスを感じる場合もある。閉所恐怖症の人は,息苦しさを覚えるかもしれない。

 大人の場合は,自己判断で着用の工夫ができる。照明を工夫したり,手元に小型の扇風機を置いたり,また適宜外したりできる。しかし,学校でたとえば授業中のフェイスシールド装着を決めてしまうと,生徒達は反論することができない。じっと我慢して時間が経過するのを待ち,ストレスを溜めて体調不良になる生徒もいるだろう。先生の指示に基本的に従うことになり,熱中症になったり,朝礼で倒れたりする。フェイスシールドについても配慮すべき,という医者からの指摘は正しいと思う。

 透明度が高いこと,像の歪が少ないことが求められ,軽さという条件も併せると,現時点ではPET樹脂製のシートを使ったフェイスシールドがベストではないかと思っている。クリアファイルはポリプロピレン製が多いが,透明度が今ひとつに思える。文字が見えにくければ,授業も仕事もうまく行かない。できれば,無反射コーティングが欲しいところだが,さすがに値段が跳ね上がってしまうだろう。この辺りのバランスが難しいところだ。

 マスクについても,基本的には同じことが言える。実は筆者は子どものころはマスクが苦手だった。マスクを使うとマスクに唾液が飛び,それが乾いてきたときのニオイが耐えられなかったのだ。2002年からずっと着用し続けている不織布製の使い捨てマスクは,形状がある程度決まるため,口に触れにくく,マスク内側への唾液の付着が少ない。また薄いためにニオイがこもることが少なく,長時間装着していてもニオイが気にならないのが特徴で,慣れてしまった。正直,アベノマスクを含む布マスクを使うことにはためらいがある。子どものころのトラウマがあるからかもしれない。1枚あたり500円から1000円ぐらいが相場であり,気軽に試すわけにも行かない。

 医療用のフェイスシールドは,1個1000円ぐらいが相場だが,簡易的なフェイスシールドであれば1枚100円から300円ぐらいで手に入る。ていねいに使えば繰り返し使うこともできるだろう。とはいえ,まだまだ街中でフェイスシールドを着用して歩くのは抵抗があるかもしれない。フェイスシールド付きキャップやハットは,その間をつなぐ製品ではないかと考えている。このタイプのフェイスシールドなら「意外に格好いいね」と言ってもらえるよう,頑張りたいと思う。