jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

自宅療養・自宅待機の宣告は「医療放棄」

新型コロナウイルスへの感染で,PCR検査で陽性が出ても,今は「自宅待機」「自宅療養」が言い渡される。自宅療養の場合は,若干の食料や水とともに,解熱剤が送られるケースが多いようだが,自宅待機では,何の配慮もない。

 熱が急に上がったとか,具合が悪くなった場合は,指定の医療機関に連絡を取ることになっている。しかし,家族がいるのならともかく,一人暮らしをしている人など,急変で意識がなくなるようなこともあり,とても自発的に連絡を取ることができないケースも多い。医療機関や保健所から定期的に確認の電話を入れるという対応になっている場合も,電話に出ないからといって急いで駆けつけてくれるわけではない。

 実際に,自宅待機で急変して亡くなった神奈川県の最初のケースでは,電話連絡が取れなくなった翌日に死亡した状態で発見された。

 現在,東京都だけで入院や施設の順番待ちで自宅待機をしている人が7000人もいる。全国でも自宅待機のまま亡くなる人がもう30人を超えている。これはもう見殺しである。トリアージュである。遅い!遅い!(もう遅い?) - jeyseni's diary (hatenablog.com) そして,医療従事者にとっては不本意かもしれないが「医療放棄」である。

 病床を増やさない,血中酸素濃度モニター(パルスオキシメーター)を確保できない。おそらくまた市中では,この機器を買い占めて始めている人たちがいるのだろう。使い捨て(ワンタイム)マスクと同じである。

 陽性と判定されたあと,入院や施設療養,自宅療養を拒否した場合,罰則が科せられる。入院を拒否した病院も罰せられる。刑事罰による罰金から,行政罰による科料に対応が変わって「前科」はつかなくなるが,強制力には変わりはない。しかし病気の状態を診てくれるはずに病院や施設に空きがなく,拒否しようにもそもそも入るスペースがない状態で,罰則議論が先に立つというのが本当に理解できない。

 引き続き,罹患しないように自粛を続けるしかないと思っている。