jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

愚直なワクチン開発も進めてほしい

「ワクチン接種と死亡」なかなか難しい問題 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/6/4。筆者の1回目の新型コロナウイルス対応ワクチン接種から2日目である。いまのところ不具合はない。接種個所の腕の痛みもほぼなくなった。それでも,今後は接種後1ヶ月で亡くなった韓国の例も報道される。因果関係を明らかにするのは難しいだろう。

 今回の新型コロナウイルス禍で初めて登場した遺伝子ワクチン(mRNAワクチン,DNAワクチン)は,ウイルスの特徴を遺伝子レベルで分析し,ヒトの身体がそれに対する抗体を作れるような仕組みを実現した。ウイルスの遺伝子の特定から1ヶ月でワクチン開発に着手でき,アメリカでは1年余りで認証と接種開始にこぎつけた。通常のプロセスだと6年はかかると言われるワクチンをスピード開発できた背景に,このバイオテクノロジーがものすごく貢献したことは確かである。

 同じように,アストラゼネカ社のワクチンも,ウイルスベクターという仕組みで作られた新しいタイプである。ウイルスの情報を無害化したウイルスの中に入れてヒトに投与して抗体を形成する仕組みで,実績としてはエボラウイルス対応ワクチンがあるらしい。

 この新しいタイプのワクチンによって,世界の感染を抑えつつあると言える。変異ウイルスにもかなり迅速に対応できることが見込まれる。

 一方で,ワクチンの方式によるものかどうかの検証はできていないが,ワクチン接種後の副反応が多かったり,その中でアナフィラキシーという重篤な副反応が起きたり,また死に至るケースもかなり報告されている。そこで,従来のようにウイルスを弱毒化して鶏卵の中で製造したワクチンなども,開発が進んでいるようである。普通のワクチンも開発してほしい - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/2/21。

 問題があるとすると,治験を行うためのボランティアを十分に確保できるかどうかだそうである。また,日本では薬の認定に2年はかかる。

 しかし,日本人にはどうも「日本製のワクチン」がほしいと思っている人が多いのではないかと思われる。しかも“遺伝子ワクチン”という単語への拒否反応は,ほかの国よりも多い。かつての遺伝子組換え作物(大豆,とうもろこしなど)への拒絶運動,また近年のゲノム編集食品なども環境への影響を気にする人もある。

 各国で文化的な背景はいろいろある。これまでもいろいろなワクチン接種による健康被害は起きている。接種当初は効果が高いことで推奨されても,複数の健康被害例のために自己責任に切り替えられたりしている。

 日本人が受け入れやすいワクチンの開発と,特効薬の開発をぜひ進めていただきたい。