jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

公共のモノは『もっと壊れない』と思っている人が多い件--その気持ちが拡大すれば戦争につながる

「モノは壊れる」と思っていない若者が多いように思う件 - jeyseni's diary 2022/4/11 を少し前にまとめた。自分のモノなのでどうでもいいのだが、その相手になるモノが一般的には公共のモノであることに、視点を移してみたい。

   例に挙げたカートの転がし方だが、結局は歩道だったり階段だったりする。それは公共のモノである。カートのキャスターは壊れるが、階段の角が壊れないということはない。やはり傷つくのである。これが重なれば、やはり壊れる。

   電車の荷棚にモノを載せる時も、思いっきりドスンと載せる人が多い。荷物も壊れるし、棚だってショックを受ける。自分の荷物は1回ショックを受ければそれだけだが、荷棚は繰り返し何度もショックを受ける。いずれ壊れるかもしれないなどと考える人はほとんどいない。

   さらに電車の中に目を向けてみると、吊革に思いっきり体重を掛けたりする大人が結構多い。逆に働き盛り世代や役職を持っているような風貌の男性が目につく。さらにたまにだが、吊革にぶら下がったり、枠にぶら下がったりする人もいたりする。これも、吊革や枠は壊れないと思っているのだろうか。

 こういう人たちがいるので,公共のものは必要以上に丈夫に作られている。普通に叩いただけではまず壊れない。壊れないからシャクに触ってもっとエスカレートし,今度は壊す目的で叩き始める。勢い余ってケガをしたら,今度は賠償責任を要求する。

 海外の場合は,この1つの行動が連鎖して,暴動に発展することが多い。日本は,とりあえず略奪や破壊行為は犯罪だという意識がどこかにあるのと,自分は関係ないという日和見主義のために,暴動に発展することは極めて稀である。海外の人から見ると,これを日本人の礼儀正しさと感心されるようだが,ただ無関心なだけである。

 公衆トイレも,かつての公衆電話も,なんでも表にあるものは手荒く扱われることが多い。自宅のトイレや電話に対して,同じような扱いをすることなどないはずなのにである。

 観光地も,人には来てほしいが,往々にしてルールが守られず,立ち入り禁止の場所に入って記念撮影したり,旅館の備品を持ち帰られたりする。外国人旅行者のマナーが悪いことは一般的に知られているが,国内の日本人旅行者のマナーだって相当悪い。

 「オレのものはオレのもの,人のものもオレのもの」という言い方をしたことがあった。しかし,このブログを通じて,マナーの悪さ,ルール破りをするのは,決まって男である。結局,これが拡大したのが,現在のウクライナを「オレのもの」にしようとしているプーチンなのではないか。そういう意味で,ルール破りをするのは,皆「プーチンと同じ気持ちを持っている」ということである。