jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

重いタブレットより軽いノートパソコン推し--2 in 1も欲しいが,現状で打ち止め感あり

超軽量ノートPCと対照的に重いGIGAノートPC--持ち歩きに必要なスペックについて - jeyseni's diary (2024/8/18)の中で,おそらく最軽量と思われる富士通のノートパソコン「FMV UH-X/H」が689gで驚いたことを書いた。その後,目が疲れないNXTPAPERディスプレイを搭載したタブレットを導入したことを書いた(あえてマイナーなタブレットに挑戦--TCL NXTPAPER 11がやってきた【追記あり】 - jeyseni's diary 2034/11/24)。こちらは画面が10インチで,重さは実測値で463gとさらに軽量なのだが,使い方が違うので実は重く感じることがある。

 実は,初代iPadを手にしたとき,そのズッシリ感にびっくりしたのを思い出す。金属筐体でガラスの液晶パネルが入っているから仕方がないと思った。スペックをいま調べてみると,初代iPadは画面が9.7インチで680g(WiFiモデル)だった(通信モデルは730g)。

 一方,いまだになぜそういう契約になったのか理解できていないのだが,auでケータイ契約をした際,副回線契約をするとタブレットが無料で使えるということで我が家に来たのがQuatabという10インチタブレットがやってきた。衝撃的だったのはその軽さで,実測値で316gと,iPadの半分だった。現在筆者が使っている6インチのスマホが276gなので,その軽さ具合が分かるかと思う。

 かつて,「電子手帳」「PDA(personal data assistant)」と呼ばれる製品群があった。Apple社のNewtonがその先駆けだが,重さが480gだった。片手で支えるのだが,厚みもあって重さを感じる製品だった。これを筆者の基準として,「電子ステーショナリー(文具)」系の持ち歩く電子製品の重さとして「350g以下」を1つの理想として考えていた。シャープのzaurusという電子手帳が,筆者の最初のアイテムとなった理由の1つが,重さ250gという軽量さである。まさに手帳感覚で持ち歩き,住所録などをせっせと入力していた。その後,今でいう「ガラケー」という携帯電話時代に入ったが,たぶん筆者が持ち歩いていた電話は重さ180g程度と軽量だったと思う。画面は2インチと小さかったが,電話もメールもでき,デジタルカメラも付いていたのには驚かされた。

 その後,スマートフォン時代になって重さは300g以下で推移しており,携帯可能,片手で使用可能,という線に収まっている。Quatabも316gで350g以下に入っている。

 ところがディスプレイ重視で導入したNXTPAPERタブレットは463gで,やはりズッシリ感を免れていない。これを筆者の場合は左手で支え,右手で操作するのだが,支えている左手が疲れてくるため,結局は机の上にスタンドで置く形となる。そうすると,タッチパネルの操作がしにくくなるので,Bluetoothマウスを併用することになり,しかし文字入力もそれなりに必要になるので外付けのキーボードがほしくなる。せっかくなら,タッチパッド付きのBluetoothキーボードがあれば,表示は机の上,入力や操作は膝の上,というリラックスした形での操作ができる。

 と,ここまで考えてAndroid用のタッチパッド付きBluetoothキーボードを検索してみると,これがなかなか見つからないのである。iPad向けのキーボード製品は何種類も見つかるのだが,Android向け製品でタッチパッド付きで日本語配列というキーボードがいまだに見つからない。iPad向けキーボードでも使えると書かれているのだが,おそらくキー配列がMac仕様になっていると考えると,失敗したくないという意識が働いてしまう。Bluetooth+Wi-Fiドングルで,旧ノートPCにミニキーボードを無線接続 - jeyseni's diary(2024/10/15)の中で紹介したEWINのミニキーボードが,手元にあるので,とりあえず接続して操作テストはしたが,やはりタッチタイピング操作まではいかない。

 結果として言えるのは,筆者的には「ノートパソコンでいいんじゃない」ということなのである。「ウエアラブル」としてのスマートウォッチは未来的だができることが限られるのに対し,ポケットに入るスマホは筆者の感覚ではウエアラブルであり,いつも身に付けていたい感覚である。一方,「ポータブル」であればディスプレイ,キーボード,タッチパッドが一体となったノートパソコンが手軽である。何しろ,ディスプレイを開く1動作で使用が可能になるからである。片づけるときもディスプレイを閉じるだけで完結する。タブレット単体で完結する人は結構だが,キーボードも合わせると,複数の機器を取り出さなければならない。収納も同様である。若干だが,Bluetoothの接続待ちも必要になる。

 ただ,場合によってはノートパソコンをタブレットのように使える「2 in 1」があると便利かなと思うときもある。2 in 1には,ディスプレイをぐるっと反対側まで回せるコンバーチブルタイプと,ディスプレイを分離できるセパレートタイプがある。

 思いとしては,以前から縦置きディスプレイモードが欲しいと書いて来ているので,ディスプレイを分離できるセパレートタイプが望ましいかなと思うのだが,縦置きにするには結局はスタンドを別途用意する必要があるような気がして,まだ手出ししていない。手元に,性能的にまったく問題のないMouseノートパソコンと,こちらもまた性能的にまったく問題のないNXTPAPERタブレットがあるので,筆者のデジタルライフはこれで完結できるかなと思っている。あとは,Apple Vision ProのようなARメガネの普及型の登場を待つだけなのかもしれないが,老眼が進んでいる身には視覚情報などを直接脳に伝えるようなSF的なソリューションが必要になるのかもしれない。

【追記】以前,予備用に購入していたAndroidでも使えるBluetoothキーボード(タッチパッド付き,英語配列)を引っ張り出して接続したところ普通に接続できた。英語配列なので,日本語入力とアルファベット入力の切り替えが必要なのだが,これもあるサイトで,次の4パターンだと紹介されていた。すなわち,「Alt + `」キー,「Shift + Ctrl」キー,「Shift + スペース」キー,「Alt + スペース」キー・・・である。

 これまで意識していたのが「Alt + `」キーの組み合わせでの切り替えで,これがうまく行かなくてイライラしていたのだが,「Shift + Ctrl」キーの組み合わせを試したところ,一発で認識してくれた。もう1つ,さらに以前に買っていた3つ折りのキーボードも,同じキー操作で日本語入力の切り替えができた。

 ということで,タブレットの活躍の場が少し広がった。たとえば,コタツで座椅子を使って座っているとき,タブレットはコタツの上,タッチパッド付きキーボードはコタツ布団の上,と分けて置けば,手を暖かいコタツ布団の上に置くことができた。自宅なら普通のキーボードでもいいのだが,コタツ周辺でマウスを使おうとすると,結局机の上に置くことになり,きちんと座らなければ作業ができない。ゆったりした作業なら,タブレットタッチパッド付きキーボードの組み合わせはなかなかいい。

 このほか,スマートフォンをマウスやキーボードとしてタブレットの周辺機器として使えるアプリも試してみているが,「それならスマホで完結できるのでは」ということもあり,メインにはならないかと思われる。しかし,よくいろいろと考えてアプリを作る人がいるものである。感謝。