jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

規格が違うのだろうけどUSBやLANケーブルでスピードが異なる理由は?【訂正あり】

USBは、もともとはパソコンの周辺機器をつなぐための規格で、マウスやキーボードなどスピードの不要な接続用だった。汎用性が高まり、ディスプレイ以外の機器はほぼすべてUSBで接続できるようになった。接続スピードがどんどん速くなり、最新のUSB3.0規格ではハードディスクよりもアクセス速度の速いSSD半導体モリー)の接続にも使われるようになっている。

 それぞれの機器には、転送速度を実現するための回路が組み込まれているのは確かである。しかし、コネクタに直結するのならともかく、多くの機器ではケーブルで接続する。

 ところが、このケーブルによって接続スピードが遅くなることが多い。特に、機器を新しくしたときに、古いケーブルを流用しようとした場合に、接続に失敗することが多い。

 コネクターの形状は同じで、コネクターの中に特別な回路が入っているとは思えない。【訂正】USB2.0はコネクタに見える4列に並んだ端子で接続するのに対し,USB3.0はその4端子の奥に4端子とは別に5列に並んだ端子で接続するのだそうだ。したがって,USB3.0のコネクタを途中まで差し込むとUSB2.0として認識され,すばやく奥まで差し込むと5端子が認識されてUSB3.0と認識される。さらにコネクタをゆっくり差し込むと,最初に接触した4端子のUSB2.0と認識されるため,この場合はその後,奥まで差し込んでもUSB2.0と認識されたままになるとのこと。(USB3.0 ゆっくり挿すとUSB2.0‥‥? | ユニコムかつしかのブログ)。互換性を保つためのギミックかもしれない【訂正おわり】。

 すると、速度に影響のあるのは、ケーブルの電気抵抗や高周波抵抗、いわゆるインピーダンスの問題なのだろうか。転送速度が上がるとインピーダンスが問題になってくるのだが、それだけの問題なのだろうか。

 筆者は,自分の机をコクピット化して,さまざまな余計な実験をしている。部屋がモノで溢れかえっているので窓の外が見えないため,窓際にWebカメラを設置してその画像をモニターに映している。通常のWebカメラのケーブルが1.5mぐらいしかないので,USBの延長ケーブルを使っている。また,机の上のパソコンの両側には,ペン立てやコンセント,USBハブ,外付けハードディスク,外付けDVDドライブなどを置いているため,USBメモリーの抜き差しが不便なため,パソコンを動かさずに済むよう短い延長ケーブルでUSBコネクタの向きを変えたりしている。

 20年前の初期のUSB1.0規格のUSBハブも,キーボードやマウス接続には問題ないが,近年のUSB3.0になると専用ケーブルや対応ハブを使わざるをえない。物理的には接続できるのに残念な気がしている。

 LANケーブルでも同じようないきさつがあった。当初の通信速度は10MbpsでLANケーブルはカテゴリー4という規格だったが,その後100Mbpsとなってカテゴリー5が必要になった。LANケーブルは5m~10mは当たり前だったので,そのたびに引き直すのは気持ちが折れた。現在は無線LANが当たり前になったので以前ほど気にならなくなったが,LANケーブルでもその速度の違いが理解できなかった。

 昨今のゲーミングPCでは,マウスやキーボードのストロークに対する反応時間や,PC本体からディスプレイ間での信号の遅れまで問題になると聞いている。筆者にはe-スポーツは無理だな,と思った瞬間である。Windows以前からパソコンを知る者としては,フリーズせずに動作してくれれば文句は言わないと達観しているのだが,日本語変換でたまにワンテンポ遅れたり,メモリー間のファイルのコピー速度,ネットワーク上からのダウンロードなどの速度がちょっと遅かったりすると,やはりイラつくのは,人間ができていないということなのかもしれない。今後,リアルな世界とバーチャルな情報を組み合わせて表示するARメガネになってくると,少しのタイムラグが命取りになる。その技術が普及するのか,やや心配なところである。

 ちなみに,コンパクトデジタルカメラでは液晶モニターでの画像確認を許したが,デジタル一眼レフカメラでは光学式ファインダーでリアルで被写体を確認することにこだわっている。液晶モニターでは,微妙な遅れや被写体のブレが見られるからである。ミラーレス一眼デジカメが主力な現在,もはや古い考え方かもしれない。