アメリカNASAの火星探査車「パーシビアランス」が火星に無事着陸し,生命の起源を探るという。JAXAは13年ぶりに宇宙飛行士を募集するという。はやぶさ2は小惑星からの石を持ち帰った。民間業者による宇宙旅行の計画も着々と進んでいる。
火星への移住計画もまことしやかに進んでいるようだが,たとえば2050年に何か変わるのかというと,火星に実際に人が着陸できるのは10年後の2030年だとして,それからいったい何人が移住できるのか。それで火星での文明が築けるのか。その地球を見捨てるのか。
今,地球全体は新型コロナウイルス禍に苦しんでいる。と同時に,地球温暖化のブレーキがかからない。化石燃料の消費から再生可能エネルギーへの転換が,あと10年で本当に進むとは思えない。南極や北極の氷が解け,氷河が消えて,地球の冷却機能がなくなり,海中のメタンハイドレート(メタンの氷)も溶けて,ますます地球温暖化が加速し,もとに戻らなくなる。
人類100億人がどうやって火星に移住するというのか。まず地球を元に戻すことを考えるべきなのではないか。
夢を追うことは大切だと思う。しかし,いま真剣に足元を見なければ,地球は滅んでしまう。人類も食べていけなくなる。
科学のリソースをすべて地球温暖化,エネルギー問題,人口問題,食糧問題に振り向けなければ,間に合わないような気がする。
先に提案した洋上風力発電へのすべての製造業のコミットメントを進めなければならないと考える。再生可能エネルギーの本命は洋上風力なのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/2/19。クイズだ,YouTubeだ,お笑いだ,と浮かれている日本人。津波に飲み込まれないようにしないといけないのではないか。