新型コロナウイルス発生から1年4ヶ月。2回目の緊急事態宣言が解除されたにも関わらず,第四波が現実のものとなっている。2021/4/5から大阪,兵庫,宮城の3県で蔓延防止等重点措置が発令されたが,感染拡大が止まらない。東京,沖縄も拡大傾向が明確になりつつあり,東京は重点措置の適用の要請準備に入った。感染速度の速い変異ウイルスの比率も上がっている。
一方で,高齢者へのワクチン接種が始まる。また山梨県は独自のグリーン・ゾーン認証制度の適用で感染拡大に歯止めがかかっている。
第四波に入ったと考えられる地域をブラック・ゾーン(Bゾーン),感染拡大が抑えられている地域をホワイト・ゾーン(Wゾーン)と考え,BゾーンからWゾーンへの「コロナ疎開」を提案したいと考えている。
現在,ようやく感染が落ち着いてきた山梨県にとっては迷惑な話だが,思い切った地域開発をしてワーケーション村を作ってBゾーンからの移住を促進することを考えるのである。移住の条件としては,Bゾーンとの行き来の際に抗原検査を受けることを義務付けることで,Wゾーンへのウイルス侵入を防止することである。
山梨県は首都圏に対するWゾーンになる。ほかにも群馬県や茨城県,長野県などを順次つないでWゾーンを拡大する。飲食店やスーパーも移動し,都内と同程度の環境を作って,不自由さがないようにする。
関西圏は,四国全体をWゾーンにする。まず山梨モデルで感染拡大を抑制する態勢をつくり,本四架橋で抗原検査検問をしてゾーンへのウイルス持ち込みを防ぐ。
ポイントは,基本的な移住である。うがった見方をすると,「新幹線が通っていないこと」が,ホワイト・ゾーンの条件かなと思ったりする。すると,長野や群馬,茨城は外れてしまう。東京隣接県は,そういう意味では別の対策が必要かもしれない。人の行き来が常態化しないために,東京,大阪の隣接県と,新幹線通過県を省くと,意外に限られてくる。新幹線を止める,ということも措置としてありえるのではないだろうか。逆に空の便を復活し,活性化させる。その代わり,空港では国際便と同様の検疫を行うことが条件である。JRは別の方法で収益を上げ,航空会社は通常と同様の運行を復活させる。国内水際作戦である。
前へ前へと新しい作戦を考えないと,ウイルスとの戦いに勝てないような気がする。