2022/6/25から連日,6月としては初めての猛暑日が各地で続いている。週明けの今日6/27も関東は晴天で,間違いなく猛暑日になると思われる。
と思っていた途端に,梅雨明け宣言が出されてしまった。もう日本には梅雨をなくしてしまっていいのではないか。ジトジト,ジメジメという季節がなくなり,春から一気に夏になる構図で物事を考えた方がいいのではないか。
梅雨が必要なのは,主に米作りである。大量に水を使う米作りを根本的に変える段階にあるのではないか。水耕ではなく陸耕で作れる米や,植物工場で米を作る,などを本気で考えた方がいいのではないか。
さて,一般ワーカーにとっても猛暑日の通勤は厳しい。ただ,オフィスワーカーにとっては,家にいるよりもオフィスにいる方が空調がより快適に効いているので,暑くても出勤しようという気になっている場合が多い。
オフィスの冷暖房を考えると,正直言えば非常に効率が悪いシステムと考えられる。混雑緩和のために時差出勤するケースも増えているが,オフィスにとっては今まで以上に長い時間,冷暖房と照明を使用している。これまで9時~17時で8時間だけ使用していればよかった光熱費が,7時~19時になると12時間,つまり5割増しで光熱費を使っていることになる。
おまけにワーカーが20人いれば半分以上は男性として,冷房温度の設定は低めとなり,より多くの電力を使う。温度の低めな環境では,女性にとっては不快であり,健康を害する人も出てくる。
またオフィスのパソコンは,現時点では多くがデスクトップ型である。パソコン本体の消費電力も大きく,さらにこれにディスプレイも別に使う必要がある。電力消費の点ではノートPCの方が消費電力が少ない。しかし,一般に単価が高いので,ノートPC中心のオフィスは少ない。
ところがこの猛暑日と原発の非稼働,火力発電の故障などで「電力逼迫」という新しい事態が起きている。いつ広域停電が起きてもおかしくない状況で,デスクトップパソコンで作業していて突然停電になれば,業務が大混乱するのは目に見えている。筆者は,オフィスでのノートPCの導入を進言しているが,一向に受け入れられない。
これらを総合して考えると,この猛暑日こそ「自宅でテレワーク」がベターだと思うのである。
オフィスの空調は効率が悪いし,古い設備が半分以上を占める。使用時間も長い。設定温度は低めで消費電力は大きい。広域停電時に対応できるPC設備は揃っていない。公共交通機関が止まったら,また大混乱である。
一方,自宅でテレワークをしていれば,リビングに集まって1台のエアコンで効率よく空調できるし,電気代が気になるので温度設定も正常になる。新型のエアコンに切り替えているケースも多く,電力使用効率も高い。万一地域停電になっても,自宅ではノートPCが中心なので,バッテリーバックアップがされており,停電でデータが飛ぶことも,仕事を継続できなくなることもなくなる。もちろん,出勤のための移動時間も有効活用できる。
経済対策と熱中症対策で,マスク非着用の傾向にあり,やはり新型コロナウイルス感染確認者数は増え始めている。電車の冷房を効かせるために,車両基地を出るときの窓開けは行われなくなった。乗車中の窓開けも以前より少なくなっている。ここはテレワークに再度切り替えるのが賢明だと思う。