避難所に座椅子を--もたれかかれる壁や,床からの断熱のために - jeyseni's diary (hatenablog.com)(2024/8/13)と書いた。いろいろなイメージを思い浮かべ,近くの家具店でも試してみたのだが,なかなかズバリの製品にはたどり着かなかった。
その後,ビッグフライデー商戦で思わずポチっとして届いた座椅子について,報告しておくことにする。
そもそも,今年2024年が元日から能登半島地震や水害など自然災害が続き,避難所生活についていろいろ考えさせられた。台湾での地震で,数時間後には避難所に簡易テントが並べられていたことに衝撃を受けたりもした(自治体は避難所用の「避難テント」の準備を--台湾地震に学べ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2024/4/6)。
今年は自治体の行事で夏場に盆踊りの準備と運営の手伝いをしたのだが,屋外でのテントの設営から,模擬店作り,観客用のパイプ椅子やテーブルの運び出しと片付けなど,力仕事もした。パイプ椅子を全部で120脚,小学校の体育館の倉庫からグラウンドに運ぶ作業もした。普段,それほど重いと思わなかったパイプ椅子が,相当な身体への負担になった。
そのことを考えると,届いた座椅子は機能的にはある程度理想的なのだが,重さおよび運び勝手では欠点を持っている。避難所向けには100%おススメできる製品ではなかった。
機能的には,厚みが約8cmあって十分なクッション性を持っており,長時間座っていてもそれほど苦にはならないと思われる。さらに,あえてフラットになるタイプを選択したので,やや頭を上げた状態や完全フラットな状態にすることができる。背もたれ部分が長いハイバックタイプなので,フラットにすれば長さ120cmのベッドになる。脚の膝下に座布団を追加すれば,寝ることができる(ただし,寝返りは打てない)。金具類が身体に当たることもないタイプである。
問題は,重さが約5kgあり,パイプ椅子並みの重さがあったことである。しかも,パイプ椅子だと背もたれのところに手を掛けたり,腕に下げたりして移動できるが,座椅子には持ち手がなく,移動が不便だった。また,パイプ椅子に比べて収納するスペースをおそらく3倍ぐらい取るので,数を準備するのが大変だったり,自宅から持ち出すのも大変である。
もはや,体育座りもできないし,床で座る場合にはすぐに壁際に移動してしまう筆者にとって,避難所では座椅子は重宝するアイテムだと思う。体重が掛かるので,安易なDIYで作れるシロモノとも思えない。キャンプ用の軽量な製品を以前購入していたが,何度か使っているうちに壊れてしまった。使用者の体格,体重も千差万別なので,すべての要求がかなう製品はなかなかないかもしれない。