アメリカ大統領選挙を明日2024/11/5に控えた前日の今日,日本は3連休の最終日で,朝から快晴である。トランプ氏とハリス氏の選挙演説の様子が繰り返し伝えられている。
個人的には,筆者は穏健そうなハリス氏を応援している。実力でいえばトランプ氏であり,世界情勢が大変な方向に変わることが予想されるが,ハリス氏では世界は動かないと思える。今,どちらのリーダーが求められているのかと言えば,どちらがトップになっても困った方向に進むだろうと予測される。
日本のリーダーも同様で,晴れて自由民主党総裁となった石破氏が国民からの支持を受けとめられていなくて,国の舵取りすらできないような情勢になっている。まして,世界情勢への対応は難しい。アメリカ,中国,ロシアのいずれとも対等な立場には立てないだろう。同じことは,立憲民主党の野田氏にしても国民民主党の玉木氏にしても,国際問題には対応できない。まして,日本共産党の田村氏,日本維新の会の馬場氏,れいわ新選組の山本氏と,おそらく海外からは「〇〇, who?」の再来となってしまうだろう。
自国のことを考えて他国と渡り合おう,張り合おうとしているのは,唯一トランプ氏だけである。その方向性がいいかどうかは別問題として,自国第一主義を貫いている点に惹かれる国民が多いだろうし,逆にその強引さに反発を感じる国民も多いのだが,その受け皿をハリス氏が受け切れていないのが現実かと思われる。
日本のトップ候補に至っては,自国民のことすら考えておらず,自分の意地,自党の利益,そして個人の金と地位欲のために動いているように見える。トランプ氏は軽口を叩いているように見えるが,具体的な方策を話の都度,表明している。大口のようにも見えるが,以前の大統領のときの実績,実業家としての実績がモノを言っている。日本のトップ候補は,「何か実績があるのか?」と言えば何もないし,具体的な政策を何も言わない。結局は,党利党略のためだけの選挙,政治家個人のための選挙,という形にしかなっていない。そこにさらに,発言や行動がぶれてしまっていては,まさに人間性すら疑ってしまう。
暴力による反対運動はもちろん非難されなければならないが,今の日本の政治家で暗殺されるような大物がいるのだろうか,と考えると「リーダー不在」と言わざるをえない。何等かの理由でトランプ氏にトップになってもらっては困ると考える人がいるアメリカとの差は大きい。
さまざまなルール破りが行われて初めて,そのルールの限界が明らかになり,そこから新しい方向性が生まれることも多い。公職選挙法で禁止されていないからと,選挙ポスターや政見放送で非常識な行動を取った政治団体,バイトと称して実行役に犯罪をさせてネットの闇に俳諧する指示役,公職の立場を利用したインサイダー取引,聖職の立場を利用した性犯罪,などなど,上から下まで人間性が崩壊している。その間に,地球環境の崩壊へのブレーキはまったくかからず,絶滅の道を突き進んでいる。
アメリカもそろそろ南北分裂するかもしれない。世界が国連チームとBRICSチームに二分され,厄介な時代に再度突入するような予感がする。日本がどちらのチームに入るにしても,その影響力は限りなくゼロに近い。日本独自の世界に向けての主張を発信して,存在感を示せるリーダーが現れてほしい。モノづくり党,教育党に期待するところである。