jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

日本の選挙に2択はありえない--もし野党連合が破れたら全員政治家を辞めてほしい

目的のためには手段を選ばない--今回の2021年衆議院選挙で,野党は全国で共闘を組んで候補者を1人に絞った。筆者の住む選挙区でも,候補者は2人。自由民主党と野党連合である。個人的には2人とも実績のある政治家である。

 これまでの選挙だと,個人として認知度が高くなくても,支持する政党で選ぶことができた。政権を取ってほしいというより,国会内での政党の議席数を確保して,発言力を持ってほしいという思いである。いろいろな意見が国会で戦わされる,これが政治だと思うのである。

 ところが,今回の選挙では野党連合で統一候補を擁立した。そこには自民党以外の9つもの政党が関わっている。「自民党を倒す」という目的のために,思想信条の異なる9政党が擁立した候補が勝利し,野党連合が政権を取ったとしても,その共闘が向かう方向はバラバラではないのか。選挙に勝っても,その後に待っている政治を考えると,恐ろしいと思うのは筆者だけだろうか。

 特に,立憲民主党と国民民主党日本共産党の3党は,足並みを揃えられるとは到底思えない。そこに,さらに泡沫政党が政権に関わってくるなど,本当に恐ろしい。

 共闘を組んででしか政権が取れないのなら,政治政党を辞めてもらいたい。政権を取ったとして,それに身を預けるなど,御免こうむる。もし野党連合が破れたら,二度と政治家を名乗ってほしくない。全員辞めてもらいたい。

 要するに,今の野党の人材は,個人としての魅力がないのである。魅力があれば,その人に政治をしてもらいたいと思うだろうし,人も自然と集まるだろう。器が小さすぎるのである。

 アメリカにしてもイギリスにしても,2大政党が交互に政権を取って政治を行う場合,政権を取っていない政党も「闇の内閣」を形成して,いつでも政権交代できる政策を持っている。攻めに入るか守りに入るかのタイミングで,それに適した政権が選ばれる。やり方はむちゃくちゃだったが,トランプ前大統領には個人の魅力があり,財界人としての実力があった。アメリカ合衆国はそのすべての州が特徴があり,その州知事は人としての魅力が支えになっている。50人の大統領候補が常にいるというわけである。

 しかし,日本の都道府県知事には,日本の国政を動かすに至る個人的な魅力に溢れた人材がほとんどいない。中央政府の顔色を伺いながら,中央政府交付金を受け取ることでしか,地方自治が成り立たないとすると,アメリカの各州のような独立性は全くない。日本を背負って立つ,といった気概も感じられない。

 2020年から2年間,孤軍奮闘してきた,吉村大阪府知事,鈴木北海道知事といった若手が,もっと中央を目指すべきだと思うのである。

 今の野党には,何の実績もない。岸田内閣には具体的な政策がない,と批判はしているが,それには自民党のこれまでの築いてきた政治政策が続いており,その上に岸田首相らしい政策を加えていくことで,安定かつ成長ある政治が期待できる。しかし,野党は「具体的な政策がある」と言っておきながら,かつて一度も試したことのない方法であり,しかも実績も根拠もない政策に,責任が取れるのだろうか。

 最後までどちらの候補に投票するか,迷うところである。