2020年9月24日に筆者のスマホに話題の「3密チェッカー」を入れて,今日で11日目になる。開発者とも情報交換できた。一人で開発をしているとのことで,Android版の更新のためにiOS版の開発に時間が取れないとのこと。プログラマーの皆さん,協力してあげてください。
「3密チェッカー」によって,改めてすれ違いの多さに気づかされる。電車に乗って都内を往復しただけで,数百人の人とすれ違っているとカウントされる。テレワーク中は人と会っていないはずだが,朝夕のイヌの散歩だけで数十人の人とすれ違っているとカウントされる。自転車とのすれ違いもカウントされるのだろう。「意外に多くの人とすれ違っている」という発見は新鮮だった。
さらに,密接人数も数十人とカウントされる。電車の中での状況,駅の状況を考えると納得がいく。やはり,マスク着用が引き続き必要なのだと意識させられる。
このアプリが3月ごろにあったら,おそらく外出自粛時の数字も出て,今と比較することができただろう。中国や欧米がいち早くアプリ開発したのに対し,日本は数ヶ月遅れて「接触確認アプリ」がリリースされ,しかも3回も初歩的な不具合を起こしている。「デジタル化推進」が絵に描いた餅になってしまいそうな気がする。
若いソフトウェアエンジニアの皆さんには,ゲームやエンタテインメントに走らない役に立つアプリの開発をしてもらいたい。自由な発想で「デジタル」のここがすごいんだよ,というアプリの開発を進めてもらいたい。
筆者がこれまでPCで感銘を受けたソフトは3つある。一つ目は,表計算ソフト。二つ目はリモートアクセス,そして三つ目は音声認識である。
そろばんでも電卓でも,1次元でしか答えが出なかったものが,表計算ソフトでは2次元で答えが出る。遠隔地のPCをネットワーク経由で操作できるリモートアクセス。そして,マウスやキーボードなしにPCが操作できる音声認識である。
GPSとカーナビの組み合わせも,筆者の生活を一変させた。次は画像認識とAR(拡張現実),そしてそれを支える3Dゴーグル技術が,革新をもたらすと考えている。
しかし,それを遥かに越えたユニークな発想を,若いデジタルエンジニアに期待したい。もうシンギュラリティは越えた。人智を越えた存在としてのデジタルをいかに人類や地球のために使うか,それは若い世代にかかっている。プラットフォームから変革するような斬新な企画に期待している。