jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

デザイナー高田賢三氏の他界に寄せて

KENZOブランドのデザイナー高田賢三氏が,新型コロナウイルスで亡くなった。2020年10月4日。81歳。フランスのパリ在住。

 9月中旬に感染し,病院に入院していたが,半月で他界された。

 アメリカでは,10月2日にトランプ大統領新型コロナウイルスへの感染を発表し,病院に入院した。一時は,人工呼吸器を装着したとか,抗ウイルス薬のレムビルを処方されたとか,深刻な状況もあったようだが,6日には退院が予定されているという。また5日には病院の周囲でトランプ大統領を支持する人々にアピールするために,クルマで院外に出るというサプライズパフォーマンスが行われた。回復することが大事であり,重症化しなければ幸いだが,世の中の見方は2つに分かれるだろう。

 アメリカでは毎日4万人前後の感染確認者があり,フランスも1日1万人規模で感染者が増えている。1日の感染確認者数が500人前後という日本でも,感染第2波が心配されているというのに,感染が拡大を続けているアメリカやフランスで,しかもトランプ氏は要人,高田氏は有名人であり,人付き合いも半端なく多い環境で,感染の危険性も高かったことと想像することはそれほど難しくない。

 3月末に亡くなった志村けん氏,4月末に亡くなった岡江久美子さんは,まだ医療体制も看護技術も確立していなかった時期の不幸だったと今でも思っている。その後,患者への対応方法も充実し,ECMOと呼ばれる人工肺を使うような重症者でも,かなりの確率で命を取り留められるようになった。高齢とはいえ,高田賢三氏の場合は十分な医療行為を受けられたと思われるのに,お亡くなりになったのは非常に残念である。

 「GoToトラベル」「GoToイート」など国の補助金がつく経済回復策が始まる日本は,国民の意識も比較的高く,経済回復と感染抑制を同時に実現できると信じているが,それでも1日500人前後の感染確認者の数が減らない。海外からの入国制限の解除とともに,海外からの人々の移入が始まる。水際作戦を抜け目なく進めてほしいと思っている。そして,早期にゼロ封止を実現できればと思っている。いまだに,意識の低い一部の人の無防備な行動によって,ゼロ封止ができない状況ではないかと思っている。

 海外諸国は今後どうなるのか心配である。特効薬,ワクチンの早期開発に改めて期待したい。