jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

いかなる事情があれ,無差別犯罪は許せない--交通事故も同様

2022/1/15,全国大学共通テストの1日目。東京大学本郷キャンパス前の歩道で名古屋から来た高校2年の少年による傷害事件で2人の受験生と70歳台の男性1人がナイフで刺されるという事件が起きた。

 犯人側にいろいろな事情があるだろう。事件を起こした理由もあるだろう。しかし,見知らぬ相手から突然襲われたという場合の正当防衛以外に,他人に危害を加えることの言い訳には一切ならないと考える。

 危害は,実際に刺されてケガを負った3人に対する傷害はもちろんのこと,周囲にたまたまいた他の受験生に対する精神的な負担という危害もある。これからテストに臨もうとしている直前に事件が起き,多くの受験者が平静な気持ちで受験できない可能性もあり,実力が出せなかったという間接的な危害を受けたことになる。

 1年前から犯行を計画していたことといい,ナイフを準備していたことといい,わざわざ名古屋から東京の,しかも入試を最も象徴する東京大学を犯行場所に選んだことなど,衝動的あるいは精神障害による犯行ではありえない。大阪のクリニックで起きた放火殺人なども同様である。

 一方,交通事故も,事故を起こした側と相手との関係は皆無である。事故に巻き込まれて不運な死やケガに遭う。近年,高齢者による暴走が多発しており,その多くでクルマ側の整備不良やうっかりミスなど,少しでも言い逃れをしようとし,弁護側も必死で守ろうとするが,すべてが言い訳にすぎない。被害者は人生を失ったり,人生後半を不自由な身体ですごすなどの不利益を被っている。何の弁護の必要があるのか,と言いたい。

 このほか,すべての詐欺,すべての窃盗,すべての性犯罪,SNSなどにおける匿名での誹謗中傷も,無差別犯罪である。またコンピュータウイルスの作成や拡散も,相手に危害をくわえたり不利益を与えている点で,無差別犯罪である。

 同様に考えると,マスクの無着用や不適切な着用,咳・くしゃみエチケットをしない行為,大声での会話など,今日の新型コロナウイルスの感染拡大に何らかの形で加担してしまっている場合も,筆者の定義によれば無差別犯罪である 近距離の咳・くしゃみは「傷害罪」に - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/10/20。

 相手に迷惑をかけない,相手の立場から見たら自分はどう見えるか,などをもう一度考えるべきだろう。ポーズであっても,ソーシャルディスタンシングを取るとか,マスクを着け直すとか,くしゃみの時はマスクをさらに押さえるとかをするのが当たり前だと筆者は思う。相手の立場を考えないすべての行為は,大なり小なり無差別犯罪の範疇に入ると思うのである。言い訳も忖度も必要ない。