jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

スーツに背負いカバンは合わない--カジュアルに徹した方がいいと感じる

最近の背負いカバンはビジネスリュックと言うようである。筆者にとってはリュックと言うと山歩きや若者の無銭旅行のカニ族のイメージがある。かつてのリュックザックは横に大きなポケットがあり、縦よりも横に長かったため、これを背負って歩いている若者がカニのように見えたからだろう。筆者もキャンプに行く時はこのカニ型のリュックザックだった。ちなみにロシア語ではカバンをリュックザックと言う。

    その後、細い肩ヒモを引いて巾着のように口をすぼめて背負える軽量のカバンをナップザックと呼んだ。生地が薄くて軽く、要らない時は小さくなって便利だった。

    さらに進んで、カジュアルな街歩きに使える背負いカバンとしてデイパックが流行った。軽いハイキングや観光旅行にも便利だった。生地もしっかりして、防水加工もされていた。

    クールビズが叫ばれ、ビジネスカジュアルが進んだ。ノーネクタイ、綿パンツ,ジャケットで通勤してもおかしくなくなったころ、筆者はそれまでの手持ち、あるいは肩掛けのビジネスバッグ からデイパックに変えた。革靴をやめて黒のスニーカーに変えた。

 ところが,世の中のビジネスマンの多くは,ノーネクタイにはなったものの,スーツはそのままで,ビジネスリュックを背負うようになった。夏場は,スーツの上着なしで,スラックスとワイシャツ姿なのだが,そのスラックスは紺やグレーが多く,つまりスーツのスラックスそのものなのである。

 ビジネスリュックが,スーツに似合うものならまだ許せるが,最初は横向きのビジネスバッグを縦向きにしたようなビジネスリュックが主流で,手に持ったときには横向きにできるように手提げも付いていた。

 最近のビジネスリュックは,手持ちスタイルがまったく取れない形で,しかも縦向きで四角い。さらにビジネスバッグの2倍の厚さがあるように見える。スーツ姿は横からのシルエットも重要であり,ビジネスリュックを背負っているとシルエットが崩れて格好が悪い。さらに,背中にリュックがあることで猫背気味になる。

 一方,両肩にリュックが掛かっている分,両肩も下がり,ここでもスーツの肩の線が崩れて格好が悪い。

 ジャケットだと,形がある程度自由なので,全体のバランスが取りやすい。カジュアルに徹しているという姿に映るから,問題が起きにくい。それだけに,今度はビジネスリュックの黒く四角いシルエットが筆者にはダサく見える。

 さて,筆者がどうしているかというと,ビジネスリュックよりはるかに小ぶりの「マザーズリュック」を愛用している。ママバッグという言い方もある。主に女性が,赤ちゃんや子供用の用具を持ち歩くために作られており,ビジネスリュックに比べてポケットが多いのが特徴である。その分,本体を小さくでき,見た目も小ぶりになる。逆に底面が広くなるので,弁当箱を水平に入れることもできる。哺乳瓶を入れられる外ポケットには断熱材が入っており,ここにマイ水筒を入れれば完璧である。

 一方で,ビジネスリュックでは,外側にポケットがなく,水筒も中に入れなければならないし,弁当は何と縦にしなければ入らない。そこにパソコンや書類を入れるので,必然的に大きく厚くなってしまう。かつてのビジネスマンは,通勤には新聞か雑誌しか持たず,手ぶらの人も多かった。パソコンの持ち歩きが普通になり,大きなカバンが必要になった。しかしそのパソコンも薄く軽くなり,タブレットを使う人も増えた。いったいあの厚いカバンには何が入っているのだろう。分厚い荷物の中身は何? - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2022/5/13)と,昔から気になっているのである。

 さらにこのビジネスリュックを,電車の中では前背負いするので,特にデカくてデブなビジネスマンが厚いリュックの前背負いをするのが,迷惑至極なのである。