シッポと言えば、我が家の大型ロングヘア・チワワのシッポはフサフサと立派である。家中どこでも寝てしまうので、ときどきシッポを踏んでしまい、そのたびに少しずつ抜けてしまっている。
今日の話題は、デイパックの肩ヒモのシッポの話である。
昔のリュックサックは幅4cmぐらいの肩ヒモで、長さを調節する部分は幅3cmの穴あきベルトと同じように硬い革製だった。数十kgもの荷物をかついでものびくともしなかった。
現在は、登山用のリュックでも、幅1cmぐらいの強靭な繊維製のヒモである。長さ調節の範囲も長い。従来のリュックだと3cm間隔で4段階ぐらいしかなかったが、今のリュックサックは無段階に1mぐらいの調節ができる。
しかし、本当にそんな長い調節範囲が必要だろうか。一番ゆったりと使った場合でも、、残りが30cmぐらい余る。キッチリとフィットさせると50cmぐらいは余る。
この余りのことをシッポと呼んでみたのだが、歩くたびにブラブラとするのが気に入らない。
ちょっとした拍子に身体を回すと、このシッポがまるで鞭のように空を舞い、周囲のものに当たる。しかし、リュックを背負っている本人はまったく気づかない。
さらに、両方の肩ヒモの間に渡して、肩ヒモがずり落ちないようにするベルトがあり、これも使わないときは鞭になるのである。
筆者が前に使っていたフレーム付きのリュックも同じタイプの肩ヒモで、シッポの先が自分の身体に当たるのが嫌で、調節後は残りを丸めていた。正直、ほとんど調節変更の必要がなかった。
特に、リュックを背負い直す時に、周囲に構わず振り回す人も多く、しょっちゅう恐いめに遭っている。
長いものといえば主に女性の長い髪やマフラーもシッポ状態になることが多い。電車で端の席に座っていると、突然目の前や頭に髪の毛やマフラーが降りて来ることがある。後ろにも気を使ってほしいと思う半面、この長いものが電車の戸袋に引き込まれたときのことを考えるとまた恐ろしくなるのである。
同じことが、ネックレスでもあり得る。マスクが当たり前になったのに
、わざわざ耳ヒモが引っ掛かるイヤリングやピアスをするのはなぜだろうと、筆者は悩んでしまうのである。