jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

世界中がリーダー不在に--何が起きるのかAIでも答えが出ないのではないか

イギリスでは、トラス氏が経済の失政で失脚し、ジョンソン氏が立候補せず、スナク氏が無投票で早々に首相に就任した。インド出身でイギリスでは初のアジア系首相になる。

   中国では、習近平首席の3期目の続投が決まったが、側近ら反対勢力を徹底的に排除し、さらに独裁性が高まった。

   日本は、ノラリクラリ答弁の山際経済再生担当大臣が旧統一教会との関与の追及をかわすために辞任した。

   会社に置き換えれば、創業社長が最も確立した理念を持っているのは間違いない。理念だけでは成功するとは限らない。ヒト、カネ、そして運をみかたに付けることで初めて事業を継続拡大できる。

   大手企業のようにリーダーの世代交代が起きると、経営の手腕が比較される。同じ路線を継続しても拡大と衰退の2つの可能性がある。路線変更すれば、モノが無駄になったり、ヒトが離反する可能性もある。惰性で経営を続けていて知らない間に不正が行われたりする。

   リーダーは難しい。側近に知恵者が必要だが、その側近に母屋をのっとられる危険性もある。やはり、魅力的な理想をきちんとアピールし、ヒトの満足度を高めることで、1つにまとめる力量が求められる。スナク首相の手腕に期待がかかるが、また変なバッシングが起きないか心配である。

   さて、日本は本当に政治のリーダーが不在である。余りにも器が小さい。やれ公用車だの交通費だのパーティー券だの、私腹を肥やすことしか頭にないのだろうか。片や、選挙に勝つための組織票のために、様々な怪しげな団体と裏でつながっている。

   それにしても,世界中に怪しげな組織が根を下ろしている。日本では「反社会的集団」と定義されている。筆者の地元にも昔から存在し,現在も存在を続けている。昔から,ピストルや刀といった武器を用いる犯罪は,こうした組織が起こしていたが,対抗する組織間での抗争が中心だった。一般市街でこの抗争が起きると,一般市民が巻き添えになることがあり,それが問題視されてきた。通常は裏世界のビジネスを展開しており,資金源が麻薬や覚醒剤の売買という厄介な内容だが,表世界で生きにくい社会的弱者を金銭的,精神的に救うことの代償として,組織に加入,あるいは組織に帰属して活動が継続されていく。どちらかといえば,身体的に組織に拘束する(物理的に逃げられない)状況に置くために,暴力的な行為が行われているようである。

 カルト宗教も,同じように社会的弱者に“救いの手”を差し伸べ,組織に帰属させていく。こちらは精神的に拘束するために洗脳が行われ,精神的に追い込むためにお布施と称する金銭を要求する。ただ,ごく普通の寺社仏閣も,かつて権力者の庇護の下に構築され,これに民衆が帰属する形が継続しており,その維持のためにお布施を求めるという惰性で続いているような気がする。戦前の貧しい時代に生きた人たちはまだ信心があるが,戦後の高度成長期に育った人には信心がなくなり,檀家制度が揺らいでいる。逆に2000年を過ぎて経済が停滞した時代を中心に,再びカルト宗教がはびこる原因になっているように思える。

 ギャンブル業界も同様である。巨大なビジネスである。社会的弱者が一発逆転でおカネを得たいという夢を逆手に取って,賭け事を運営する。国が運営する宝くじも,正直言って怪しげである。これをエンタテインメントの1つと見ていいものだろうか。

 このような,裏社会の怪しげな組織だが,弱者救済や世界平和など,もっともらしい目的を掲げて活動を続けており,しかもそれに帰属意識も強いので,なくすことができない。むしろ,その組織力ともっともらしい活動内容が,組織票を得たい政治家と結びつくことは自明の理のようにも思える。さらに言えば,政治政党すら,一種の裏組織に見えてくる。

 メタバースに逃げ込んだ大手企業も,結局はリアル社会のさまざまな規制に嫌気がさし,通貨ですら規制のない裏社会に潜り込み,リアル社会から資金を吸い上げる戦略に入ったことになる。

 世界をまとめるリーダーは登場するだろうか。結局,人間は自分さえ良ければそれでいいという刹那的な考えで生きている。自由主義を掲げて科学や技術を発展させた西側諸国でも,圧倒的なリーダーが次々と鬼籍に入り,それを引き継ぐ強い意志を持ったリーダーがいなくなった。アメリカ,イギリス,ドイツ,フランスなどのリーダー国が精彩を欠いている。国連が掲げるSDGsは,人類にとっては発展ではなく後退であり,先進国も発展途上国も全面的に賛同しているわけではない。ここにも環境団体という生産性のない組織が絡んで足を引っ張っている。

 人間のリーダーが機能しないのであれば,AIに最適解を出してもらうという考え方に逃げ込みたいところだが,人類のすべての考え方をAIに学習させたとしても,おそらく答えが出ないのではないか。