jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

MicroSDをUSBコネクタ内に入れるギミックに驚き

筆者のメモリーカード遍歴も長い。最初はIBMが開発したmicrodriveというカード型のハードディスクだった。たまたま記事があったので,引用させていただく IBM、コンパクトフラッシュType2に対応した超小型HDD (impress.co.jp) 1998/9/10。1.4インチHDDだと思うが,容量は170MB。値段は6万円ほどはしたと思う。当時愛用していた東芝Libretto 50/70で使っていた。まだメモリーカードが16MBといった時代で,これでもコスパは良かったと判断して購入したはずである。

 そもそもコンパクトフラッシュ(CF)カードも消えてから久しいが,CF,SD,XD,メモリースティックなど,各社から乱立するメモリーカードにいずれも対応しなければならず,メモリーカードアダプターも何度も買い替えた。

 現在はほぼSDが独占している。そのコスパも驚異的ながら,サイズがSD,miniSDmicroSDとどんどん小型化していき,Androidスマホの外部メモリーとして欠かせなくなった。

 ただ,microSDは小指の爪ほどの大きさになり,極めて薄っぺらいために取り扱いに難がある。抜き差しの際に割れてしまわないかと心配だし,端子を指で直接触れてしまうのも気になる。

 しかしこのSDカードの進歩によって,外付けメモリーの世界も,デジタルカメラの世界も大きく変化した。

 筆者のビデオ遍歴も長い。8mmカセットテープの時代からスタートし,コンパクトカセットテープも長く愛用した。ハードディスク式を導入したのが頂点になる。記憶容量が80GBで4K対応だった。現在も家族のイベントの撮影では活躍してくれているが,基本的に劣化のない方式で記録しているため,容量がかさばる。パソコンに移しても場所を取るし,家庭用デッキで再生するためのディスクを焼くのも非常に時間がかかる。

 ちょうど同じ時期に,SDカードに記録する小型のビデオカメラも続々と登場したが,当時は画像圧縮することに疑問を覚え,試しに導入した小型ビデオカメラの性能が今ひとつ良くなかったので,「やはりビデオはHDD記録に限る」と思い込んでしまった。

 ところがその後,デジカメでムービー(動画)が撮れるようになった。さらにガラケーでも撮影できた。スマホでは,写真よりも動画の方が主流になってしまった。

 筆者が最初に買ったスマホは,SDカードで8GBを入れても十分だった。筆者の使い方の中にスマホでムービー撮影という項目がなかったので,メモ代わりに写真撮影する用途しかなかったからである。その頭で,子供にスマホを持たせた際も,32GBもあれば十分だろう,とたかをくくっていた。ところが数ヶ月もしないうちにメモリーがいっぱいになったと言ってくる。聞いてみると,写真も連続で何十枚も撮るし,動画もどんどん撮るということがわかった。もはや使い方が違うのである。ちなみに,筆者のスマホはいまだに8GBのmicroSDカードで十分足りている。

 さらに,最近少しハマってきているアクションカメラも,SDカードの大容量化の恩恵によって小型化,長時間録画ができるのだと認識している。

 さて今回の話題は,そのmicroSDカードのUSBアダプターの話である。標準のSDカードをデジカメで使うようになってから,撮影した画像をパソコンに移すのに,USBカードアダプターが必要になる。当時からマルチメモリー対応のカードアダプターは持っていたが,ケーブルがジャマに思っていた。

 そこで,カードを本体に格納したまま,USBコネクターに直接挿せるカードアダプターをAmazonで見つけ,早い時期から愛用していた。対応USB規格は,USB1.1である。

 このカードアダプタをおそらく20年近く愛用していたのだが,新しいSDHC規格のmicroSDカードや,USB3.0対応スロットで使用すると,どうもエラーが起きやすくなってきていた。規格の変化,通信速度の変化,アロケーションユニットサイズなどの違いによるのではないかと思う。すでに,標準SDやminiSDは市場にはほとんどなく,microSD対応の小型カードアダプターを探していたところ,とんでもないものを見つけた。BSCRMSDCBK : カードリーダー/ライター | バッファロー

 リリースによると,発表は2010年だからもう12年も前だし,対応規格もUSB2.0なのだが,何とUSBコネクタの中にmicroSDを仕込むというギミックだった。

 常々,USBコネクタが向きを持っているために,プラグに挿す際に向きを確認しなければいけないことにストレスを感じている。両面対応のコネクタも発売されたが,主流にはなっていない。そうした中で,このコネクタの中にmisroSDを仕込むことをだれが考えたのだろうか,と思ったものである。しかも横幅がピッタリで,あらかじめmicroSDのサイズを決めるときに意識していたのではないかと思われるのである。

 ただし,この手のPCに挿したままにできる製品は,外付けメモリーWi-Fiアダプタ,Bluetoothアダプタなど,常時使う場合には出っ張りがなくて便利なのだが,カードアダプタとして普段使いしない場合,紛失してしまう危険性があると認識している。この手の製品を日本メーカーが作っている点が,日本らしいかなとも思ったりするのである。