jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

自転車ヘルメットへの疑問

自転車の新ルールに疑問(個人的な意見です)--この際,街路樹を取り除いて自転車レーンを高速/低速の2レーン分確保する案を提言 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/2/15。その後,具体的にヘルメットの購入を考えている。

 ヘルメットは,いくつかの考え方があると思う。最も必要とされるレーシングドライバーやバイクドライバーにとっては,フルフェース,つまり頭から耳からアゴまですべてを保護するタイプが必要である。通常,事故を起こすのは時速50km以上だと思われる。したがって,衝撃の大きさもかなり激しいものであるという理由と,ドライバー自身が事故時に自分の態勢をコントロールできないことが理由と考えられる。ぶつかった時や転んだ時に,自分がどのように飛ばされていくのか予測がつかないし,飛ばされた先に何があるかもわからない。さらにバイクの場合は,後続車に轢かれるという可能性もある。クルマのタイヤに乗り上げられても頭が潰されないほどの頑丈さが求められる。それでも,ヘルメットの重さがあることが災いして,首の骨に損傷が及べば,命の保証はない。

 危険作業におけるヘルメットは,たとえば狭い通路を通る際に自分で頭をぶつけたときにケガをしないためと,何らかのモノが飛んで来たときに直接当たるのを防ぐのが目的である。通常は自分の歩くスピードで梁にぶつかったりする程度である。上からモノが落ちてきた際は,かなりの衝撃になると考えられるが,それでも頭に直接受けるよりは命にかかわる事故までは至らないだろう。ただ,重機が誤ってぶつかったり,重量物に挟まれるなどの重大な事故では,通常のヘルメットではおそらく耐えることはできない。

 災害用のヘルメットも,逃げる際にモノにぶつかったり,上からモノが落ちてきたりしたときの衝撃を緩和するのが目的である。

 軍事用のヘルメットは,相手の弾丸が当たった際に,これを防ぐという目的だが,おそらくまともに当たれば貫通するだろう。近くで爆発した際の爆風をある程度防いだり,爆発によって飛んでくるさまざまなものが直接当たるのを防ぐ効果はある。少しでも生きる確率を高めるための装備である。

 さて,自転車用ヘルメットはどういう位置づけだろうかを考えてみた。よく見かけるようになったツーリング用の軽量ヘルメット。これは,長距離を走って競い合う競技において,自己転倒や相手との接触による転倒の際に自分の頭を保護するのが目的と思われる。ヘルメットに多くの穴が開いており,これはツーリングの際に風を取り入れて快適に運転するための工夫だと思われる。プロならともかく,一般人の自転車の運転速度は時速20kmぐらいなので,転ぶ際もある程度予測ができ,受け身の姿勢を取ったり,頭が地面に当たらないように浮かせたり,あるいは頭を抱えるなどの動作をする余裕はある。このため,軽いヘルメットでも十分と思われているようだ。

 本当にヘルメットを全員が被れば,死亡事故が減るのだろうか。クルマ,特に大型車による巻き込み事故に対しては,ほとんど効果がないと思うのである。

 本来なら,バイク用のフルフェースのヘルメットを被った方が安全・安心なのだが,自転車ぐらいだとフルフェースヘルメットは外部の情報が遮られる分,危険が増すとい矛盾が起きる。

 筆者は迷いに迷って,ツーリング用のヘルメットを買うことにした。シンプルに黒っぽいデザインである。

 本当は,ヘルメットに見えないようなキャップ型の防災ヘルメットがいいかなと思って迷っていたのだが,おそらくただの帽子にしか見えないヘルメットでは,街中で警察官に呼び止められる可能性が高い。聞かれて「これはヘルメットです」と言い訳するのが面倒臭い。とりあえずツーリング用ヘルメットなら,呼び止められることもないだろう,という思いである。

 ツーリング用ヘルメットもピンキリである。1000円台から1万円台までピンキリである。とりあえず,筆者は転ばないことを前提にピンで始めることにした。もう少し世の中の動きを見てから,次を考えることにする。