jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ナビよりも「いまどこガイド」が欲しい--「右に見えますのは◯◯でございます」的な

耳ナビ用アプリを探しては試しまくっている。

 「音声案内」を優先させると,ほぼ100%,ナビゲーションアプリが見つかる。ナビゲーションなので,必ずまず「目的地」や「行先」の入力が必要になる。経路が決まると音声案内が始まる。経路を決める前に,マップ上での音声案内はしない。

 「地図」「地名」を優先させると,マップアプリが見つかる。クリックすると地名などを表示したり,住所を表示して読み上げもしてくれるアプリもある。しかし,移動しながら適当なポイントに来たときに,その場所の情報を音声で勝手に読み上げてくれるアプリは,先に紹介したチリ製の「Lazzarillo」かトルコ製の「WeWalk」しかない。とりあえずチェックした10以上のマップアプリでも,交差点を音声案内させるには,ナビモードにして目的地を設定しなければならない。

 国土地理院の「ベクトルタイル提供実験」(地理院地図|ベクトルタイルとその提供実験について)は,リアルタイムに現在地の住所を表示するほか,マップ上にある「地名」をクリックすると,緯度経度,高度のほか,ひらがなでの読みの表示,さらにクリックすると音声で地名を読み上げてくれる。しかし,結局は画面を見てクリックしないかぎり,音声情報は得られない。

 ドコモの「my dayz」(新感覚ナビ | my daiz(マイデイズ) | サービス・機能 | NTTドコモ (docomo.ne.jp))は,歩行ナビを設定した場合,近くの建物などを音声案内してナビをしてくれるが,やはりナビ設定しないと音声案内にはならない。ただ,ナビ設定に音声認識が用意されているので,歩きながらでも行き先設定しやすい。建物名やコンビニ名などを手がかりにできる点は,今までにないナビ感覚である。

 GPSの民間利用として,カーナビゲーションシステムを開発・普及させたのは日本で,1980年代初めであり,市販のカーナビをパイオニアが販売したのが1991年である。「狭いニッポン,そんなに急いでどこへ行く?」と言われるほど,一気にクルマ社会になった狭い日本では,カーナビはドライバーにとって救世主のような存在になった。筆者もポータブル型のCDカーナビからスタートし,DVDカーナビも2014年版マップのままだが使い続けている。知らない場所に行くのにカーナビなしでは行けないし,慣れた道でも現在地表示されているだけで安心して走れる。

 ケータイでは,歩行者ナビが最初に搭載されたauガラケーPHSから乗り換えた。歩行者ナビが付いていることが選択の前提だった。仕事で新しい場所に行くのに,本当に役立った。現在では,スマホに複数のマップとナビアプリが入っている。クルマのDVDカーナビが古いので,スマホカーナビと併用している。ただ,このDVDナビの表示が実に分かりやすく,案内も適切なので,スマホカーナビだけにするに至っていない。

 カーナビの使い方でもそうだが,別に必ずしも行き先を設定して「ナビをスタート」して動きだすわけではない。地図が表示されていて,「いまどこ」が分かれば,基本的に移動は可能だからである。交差点を通過するときに交差点名を見て,地図と照合して合っていればそのまま進める。カーナビの場合は,マップをちらっと見て確認すればいいが,歩行中のスマホの場合はスマホを見ると「スマホ歩き」になる。したがって,ナビよりも「いまどこ」アプリで,しかも音声で耳に案内してくれるシステムが欲しいのである。

 交差点名の情報としては,【交差点制御情報が提供されている交差点の位置情報等の提供】 - (公財)日本交通管理技術協会 (tmt.or.jp) が全国の主要交差点のマップ表示を提供している。ただし,カーナビ向けの大きな交差点の情報が中心で,筆者の家のような田舎では,バス通りにも関わらず,最寄り駅の南にあるかなり大きな交差点の情報は提供されていなかった。

 おそらくこの交差点情報を使っているのではないかと思われるもう1つのマップに,交差点名マップ - uMap (openstreetmap.fr) というのを見つけている。OpenStreetMapに情報を埋め込んで提供していると思われる。これで音声案内があればなぁ,と思ったりする。ひょっとしてそんなインタフェースがあるかもしれない。

 そういえば,もう長い間,観光バスというものに乗ったことがない。観光バスだとバスガイドさんが必ず,「右に見えますのは◯◯でございます」と案内し,お客は一斉に右を見て,カメラで撮影する,といった光景が見られた。今も観光バスではこんな場面が見られるのだろうか。

 筆者が欲しいのは,ひょっとしたらバスガイド的なアプリかもしれない。実際,複数の観光地で名所を音声案内するアプリが開発され,提供されている。美術館や博物館でも音声ガイドシステムが提供されている。もうひと頑張りして,歩行者用のガイドアプリにまで発展できるといいのだがと思う。

 現時点では,細かい案内としてmy daizが一歩先に進んでいるように思っている。ただ,google mapもyahoo mapも,詳細なガイドを提供し始めている。ナビ設定しなければ使えないのはどれも同じなので,ナビ設定のしやすさを含めて,もう一度評価し直したいと思う。