jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

昭和礼賛の番組はハラスメント社会への抵抗か--“制作者の意図を尊重”は逃げ口上に聞こえる

令和に入って3年。テレビ番組でやたらと昭和年代の製品や曲、ドラマや歌謡番組、イベント、などが紹介される。今の若者に「これは何?」的な質問をして知らないリアクションを写したりする。これをまたスタジオの各世代のゲストが見てリアクションするのを放映する。

    戦後の高度成長期がいかに活気があったか、令和の今がいかに貧相かを物語っているのだが、番組の企画者の発想もいかにも貧相である。

    中でも、昭和年代のドラマのシーンは、今ではまず見られない女性差別、暴力、喫煙シーンが満載である。現在ではすべてハラスメントに当たるので、制作できない。だからといって「制作者の意図を尊重して」と断るだけで放映していいものだろうか。

    歌番組も同様である。昭和歌謡曲のほとんどが男性上位の歌詞で、これを10代のアイドル女性歌手に歌わせるというのが定番だった。あるいは,演歌としてコテコテの男性歌手が歌う。このころの作詞家はもうほとんど他界しているだろうが、今の時代にはまず受け入れられないだろう。

    テレビを視ているのが昭和世代だけになっていることで、最後の視聴率稼ぎとばかりにあがいて暴走しているように思える。

 正直,今さらテレビ番組に何を期待しても無駄な気がする。