jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

再度提案-「ワクチン接種証明」or「PCR検査陰性証明」がなければ入場規制を

新しい日常-第2ステージとして,日本人全員が「ワクチン接種証明書」または「PCR検査陰性証明書」の常時携帯を義務付けることを提案したい。

 筆者の手元に送られてきた新型コロナウイルス対応ワクチン接種クーポン券は,シール方式になっており,2回の接種のための接種券と「新型コロナウイルスワクチン 予防接種済証(臨時)」という部分が印刷されている。接種券の部分は,接種を受けた時点で医療機関が剥がして何かに貼り替えて管理し,逆にワクチンのメーカー名や製造番号などを記した部分を「予防接種済み証(臨時)」に医療機関が貼り付ける。2回の接種を受けた段階で,この「予防接種済み証(臨時)」には2回のワクチン名のシールが貼り付けられる。

 この「新型コロナウイルスワクチン 予防接種済証(臨時)」の部分全体をシールとして剥がして,何かに貼り替えると,それがタイトルにある「ワクチン接種証明」になるのだと思われるが,「大切に保管してください」と書かれているだけで,これをどう扱うかについては何の指示もない。これを持ち歩けばいいのか,お薬手帳に貼ればいいのか,何の証明になるのか,一切不明である。

 日本国民は,この「ワクチン接種済証」で行動の自由を与えられるべきである。しかし,2回のワクチン名シールが貼られていることが前提だし,どのように提示するのか,また提示しなかったときはどうなるのか,いっさい決まっていない。

 たとえば,運転免許証はクルマを運転するときには必ず携帯しなければならない。必要に応じて提示が求められ,所持していなければ「免許不携帯」として罰金の対象になる。

 「ワクチン接種済証」は,常時携帯することで,行動の自由を保証することができる。提示がなければ,電車に乗ることも,店に入ることもできないようにすべきものである。それは,海外での事例でも,イベント会場での提示などが求められ,提示できない場合は入場ができない。このように証明書を持ち歩かなければ行動が制限されることが「当たり前」なのが,新型コロナウイルス時代の「新しい日常」なのである。

 しかし,これは日本人にはできないだろうと,直前のブログでコメントした ワクチン接種とプライバシーを考える。日本人には「証明書の常時携帯」は無理。 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/6/5。マスクを着けることもしない,マイナンバーカードは作らない,cocoaアプリは入れない,それが日本人だからである。

 「新型コロナウイルスワクチン 予防接種済証(臨時)」の「臨時」という記述も気になる。いったいこれは何だ,ということになる。何の効力もないのではないのか。これに効力を持たせるにはどうすればいいのか。

 筆者は,自分がワクチンを接種したことを証明するために,色分けしたカードを首から下げて移動することを提案した 自己申告型-新型コロナカラーチャートの提案 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/3/17。ワクチンを1回接種するとブルーになり,2回接種するとグリーンになる。遠目でも個人のワクチン接種状況やPCR検査状態がわかるため,人流の妨げにならないのが特徴である。同じカードでPCR検査陰性証明も同時に表示できる。どちらかが青または緑であれば,通過を自由にしていい,という仕組みである。

 「新型コロナウイルスワクチン 予防接種済証(臨時)」も,同じように常時携帯することが前提だと思う。しかし,色分けもされていないため,これを人がいちいち確認できるかというと疑問である。

 また,いまの接種進行状況からすると,18歳以上(あるいは12歳以上になるかもしれない)が全員2回のワクチン接種を終えるのは,2021年12月いっぱいがギリギリになるだろう。しかも,高齢者に比べて若い人は接種を希望しない人が多いと見られる。

 ワクチンがまだ受けられない人のために,「PCR検査陰性証明」ないし「抗原検査陰性証明」が必要である。こちらは72時間に1回,受けられる体制を作らないといけない。ワクチン接種の会場を,個別クリニックから集団接種会場,さらに大規模接種センター,そして職域接種へとどんどん広げているが,正直言えば「まったく管理できない状況がさらに拡大するだけ」になることが懸念される。今でさえ,個別会場や集団接種会場での接種統計を「ワクチン接種円滑化システム(V―SYS)」で集計する仕組みがあるにも関わらず,この入力は個々の会場の判断に任されており,おそらく8割方の会場が利用していないと思われる。一般企業にこの仕組みは適用されない。ただ,シールを貼り替えるだけのアナログ的な「新型コロナウイルスワクチン 予防接種済証(臨時)」だけが真実を語るのだろうが,果たしてこれも正確なのか。手書きの部分も数箇所見られたりする。

 ワクチン接種会場を一気に増やしても,おそらく国民の1/3はワクチンを接種しない。感染リスクがはるかに高いこのワクチン拒否者の行動を管理する方法がない。

 したがって,「ワクチン接種証明」と並行して「PCR検査陰性証明」を発行してチェックする体制が求められるのだが,おそらくこれも実現しない。海外各国のように無料で検査できる体制も取れないからである。

 ワクチンの接種とPCR検査陰性証明により,人の行動の制限は解除できる。店舗も飲食店もイベントもすべて元通りに営業できる。ならば単なるバラマキになっている協力金を止めて,この分の予算をPCR検査,抗原検査に回すことを考えた方がいい。

 これまでも,人流を止めることもできず,飲食店から公共交通機関への対策切り替えもせず,ようやく勝ち誇ったようにワクチン接種の拡大を図っているが,100%の接種は日本では絶対に実現しない。検査体制の大幅な強化を同時に進めるべきである。

 同時に証明書を持ち歩かない人を規制する法律と,その取り締まり権限についても規定すべきである。与党も野党も,結局「オリンピック開催ありき」「自民党粉砕ありき」で,国民を完全に無視している。同様に日本国民も,ほとんどが新型コロナウイルスに対して危機感を持っていない。アメリカでのF1カーレースでマスクなしの入場が報じられたり,イギリスやフランスでマスクなしで会食している場面が報じられたりしている。日本はまたもや負け組になっているのを感じる。政治力も国民力も最低である。

 

ワクチン接種とプライバシーを考える。日本人には「証明書の常時携帯」は無理。

新型コロナウイルスが猛威を奮い始めた2020年初頭,ワクチンはもちろんまだなく,PCR検査で感染罹患が確認されると,その濃厚接触者を洗い出してさらにPCR検査をする,という場当たり的な方法が取られていた。マイクロ飛沫による空気感染がWHOから発表され,新型コロナウイルスの空気感染の可能性について-PCRスクリーニングをより綿密に - jeyseni's diary 2020/7/8,筆者はこの中で「国民全体のPCR検査を1ヶ月ほどで実現」して,陽性者を隔離することを提案した。この方法はその後,中国では北京周辺で実施され,北京での感染を抑えることに成功している。片っ端から検査をして,陽性者をあぶり出して隔離すれば,感染拡大は防止できる。ワクチンがない段階で,当たり前の方法として提案しているが,日本ではいまだにまったく実現していない。

 1日あたりの日本でのPCR検査数は5万件程度。これによる陽性確認数が1日4000件程度である。全検査件数でも500万件程度で,全国民に延ばしても4%程度しかない。2020/11/21のブログでは,「都民全員PCR検査」と久住医師。せめて第二波で提言できなかったか - jeyseni's diary (hatenablog.com) を紹介した。今ごろ言われてもなぁ,という感想とともにコメントしたものだが,つくづく日本は「何もしてこなかった」と言えるのではないだろうか。

 その後,2021年に入って世界でワクチン接種が加速した。ワクチン接種によるアナフィラキシー血栓症の事例もかなりの数が報告されるようになった。世界の趨勢としては,ワクチン接種が基本的な対策となり,2回接種後2週間を経過すれば,屋内でのマスク着用義務以外は普通の生活に戻されつつある。一方これと並行して,ワクチン接種を拒否する場合は,3日に1回(72時間持続)のPCR検査済み証明によって,同様な行動を取れるようになりつつある。つまり,たとえば国民の2/3はワクチン接種,残りの1/3は定期的なPCR検査のいずれかの証明を持ち歩くことで,自由な活動ができるようになっている。そのワクチンの費用もPCR検査の費用も無料である。

 一方,日本では「何が何でもオリンピックを開催する」ことを前提に,ワクチン接種の加速に躍起になっているのだが,2021/7/23の段階での筆者の予測は,65歳以上の高齢者の1回接種率は30%程度,64歳以下は5%以下にしかならないと思っている。ということで,開催したとしても観客動員は無理と考える。

 仮に,ワクチン接種率が低くても,各国で実施されている72時間ごとのPCR検査証明があれば,自由な移動が可能になるのだが,とにかくこのPCR検査体制が一向に増えない。各国では,薬局やスーパーマーケットでもPCR検査が無料で受けられ,陰性証明が簡単に取れるのだが,まったくその体制に追いつかない。

 正直言って,仮にワクチン接種が100%完了したとしても,必ずどこかにウイルスは潜んでいる。しかも変異ウイルスとして,ワクチン接種した人にも感染し発症させるだろう。ワクチン接種とPCR検査(ないし抗原検査)は両方同時に必要である。

 2020年7月にPCR検査の陰性証明を持って移動しようと提案したが,陽性と判明した人をどうするかについては,グレーゾーンだった。発熱や味覚障害といった自覚症状がある人でも,「自分が感染している」ということを公言することは勇気のいることだからである。それをひた隠しにすることで,周囲に感染を拡大させてしまうのだが,「自分が発生源」と確定されることは自分の人生に汚点を残しかねないからだ。

 一方,ワクチン接種をしたことについても,なぜか公言されることが少ないように思える。そもそも,高齢者でも1回目の予約が7月,2回目が9月などという例はざらにある。高齢者だからといって,若者よりも早くワクチン接種が完了しているわけではないからである。筆者にしても,6/3に1回目の接種を完了,6/26に2回目の接種の予約を確定しているが,おそらく筆者より高齢の方で筆者より遅く接種する予定になっている人はかなりの数にのぼると思う。いや,いまだに1回目の予約すら取れずにあきらめている人も多いのではないかと思う。おそらく,6月末の段階で筆者が2回目も完了したことに違和感を覚える方もかなりいるのではないかと思うのである。したがって筆者も,この読者数の少ないブログおよびごく周囲の人にしか,自分がワクチン接種を進めつつあることは公言しないようにしようと思っている。

 他国のように,ワクチン接種が完了していなくてもPCR陰性証明ができるのなら,あえてワクチン接種を急がなくてもいいと思う。日本はどちらも遅いし,そもそもPCR陰性証明による行動規制解除について何の指針も出していないから問題なのである。

 あとは,地域ぐるみで入場者の抗原検査をしてホワイトゾーンを作る努力をするかである アルコール提供の“ルール破り”するなら自腹で抗原検査入店を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/31。遊びたければ,飲みたければ,4000円ないし店側と折半で2000円を払って,ゾーン内に入ればいい。ゾーンの中は自由である。入場料だと思えばいい。

 ワクチン接種情報やPCR陰性情報を,海外では印刷した証明書や,スマホでのQRコードの提示などで実現している。証明方法を持っていれば,自由な行動ができるのである。日本だとどうだろうか。

 筆者はこれまでPayPayとの連動,マイナンバーカードとの連動,スマホアプリ,SUICA/PASMOとの連動などを提案してきたが,おそらくどれも失敗に終わるように思う。というのも,「証明書を持って移動する」習慣が日本にはないからである。海外では身分証明書,グリーンカード(永住証明書),そして外国人はパスポートを所持して移動することが当たり前だが,日本ではおそらく何も持たずに行動している人が大半だろう。

 仮に,ワクチン接種を証明することで行動の自由が与えられる,という形になったとしても,証明書を持ち歩かず,提示を求められれば居直ってまた権利の主張を始めるような醜い場面が起こることになるだろう。これを取り締まる法律も作られず,だれが取り締まるか,取り締まる権限が与えられるか,などを考えると,「日本人には無理」と思える。しかし,おそらくこれが「2021年以降の“新しい日常”」としなければ,日本はますます世界の標準から脱落してしまうだろう。せめて,日本人共通のスマホアプリとその自動チェックシステムがあることが望ましい。

愚直なワクチン開発も進めてほしい

「ワクチン接種と死亡」なかなか難しい問題 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/6/4。筆者の1回目の新型コロナウイルス対応ワクチン接種から2日目である。いまのところ不具合はない。接種個所の腕の痛みもほぼなくなった。それでも,今後は接種後1ヶ月で亡くなった韓国の例も報道される。因果関係を明らかにするのは難しいだろう。

 今回の新型コロナウイルス禍で初めて登場した遺伝子ワクチン(mRNAワクチン,DNAワクチン)は,ウイルスの特徴を遺伝子レベルで分析し,ヒトの身体がそれに対する抗体を作れるような仕組みを実現した。ウイルスの遺伝子の特定から1ヶ月でワクチン開発に着手でき,アメリカでは1年余りで認証と接種開始にこぎつけた。通常のプロセスだと6年はかかると言われるワクチンをスピード開発できた背景に,このバイオテクノロジーがものすごく貢献したことは確かである。

 同じように,アストラゼネカ社のワクチンも,ウイルスベクターという仕組みで作られた新しいタイプである。ウイルスの情報を無害化したウイルスの中に入れてヒトに投与して抗体を形成する仕組みで,実績としてはエボラウイルス対応ワクチンがあるらしい。

 この新しいタイプのワクチンによって,世界の感染を抑えつつあると言える。変異ウイルスにもかなり迅速に対応できることが見込まれる。

 一方で,ワクチンの方式によるものかどうかの検証はできていないが,ワクチン接種後の副反応が多かったり,その中でアナフィラキシーという重篤な副反応が起きたり,また死に至るケースもかなり報告されている。そこで,従来のようにウイルスを弱毒化して鶏卵の中で製造したワクチンなども,開発が進んでいるようである。普通のワクチンも開発してほしい - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/2/21。

 問題があるとすると,治験を行うためのボランティアを十分に確保できるかどうかだそうである。また,日本では薬の認定に2年はかかる。

 しかし,日本人にはどうも「日本製のワクチン」がほしいと思っている人が多いのではないかと思われる。しかも“遺伝子ワクチン”という単語への拒否反応は,ほかの国よりも多い。かつての遺伝子組換え作物(大豆,とうもろこしなど)への拒絶運動,また近年のゲノム編集食品なども環境への影響を気にする人もある。

 各国で文化的な背景はいろいろある。これまでもいろいろなワクチン接種による健康被害は起きている。接種当初は効果が高いことで推奨されても,複数の健康被害例のために自己責任に切り替えられたりしている。

 日本人が受け入れやすいワクチンの開発と,特効薬の開発をぜひ進めていただきたい。

「ワクチン接種と死亡」なかなか難しい問題

ワクチン接種601万人余 85人死亡 “重大な懸念認められず” | 新型コロナ ワクチン(日本国内) | NHKニュース 2021/5/26 という報道があったようだ。筆者の接種予約に2時間格闘した翌日である。

 「重大な懸念認められず」というタイトルになった厚労省のコメントも微妙である。「因果関係は評価中または評価できない」と言われても困る。しかし,1人や2人ではない。85人という数字はやはり“重大な懸念”ではないのかと思うのである。

 約1ヶ月で85人とすると,1日3人の割合になる。現在,新型コロナウイルスによる死者数が1日50人もある。母数からしてもワクチン接種による死亡の方がリスクが低いということはできるが,良かれと思ってのワクチン接種後の死亡だけに,身内にはショックだろう。

 65歳以上の高齢者が78%だが,基礎疾患やアレルギーのない若い人も含まれている。まる1日経過後や,4日経過してからの急変もある。こうなると因果関係の証明は難しいらしい。

 26歳の看護師で接種後4日でなくなった女性については,女性週刊誌が「本人は接種したくなかったが周囲の圧力で接種せざるをえなくなった」と報じている。新型コロナウイルスの病棟担当ではなかったので,自分が感染するリスクが低いとの理由だが,医療関係者だから先行接種しなければならないという周囲のプレッシャーがあったという。こうなると,どちらが正しいのかの判断は難しくなる。

 たとえば筆者の場合も,テレワーク率80%,オフィスの感染者ゼロ,二重マスクなど,人並み以上に感染罹患リスクを避ける行動を取っていると思っている。抗原検査キットも手元にある。家族の外での活動についても,厳しく言い渡している。ルールを逸脱した場合,家でのマスク着用や自室での自己隔離もさせている。感染罹患リスクは人よりも少ないと努力している。それでも罹患の可能性はどこかに潜んでいると思っているので,ワクチン接種には前向きに取り組んでいる。一日でも早く接種したいとしてのWeb予約にも臨み,ようやく1回目の接種も終えた。現在,丸1日が経過したところで,接種場所を押せば痛むが,ほかの副反応はない。それでも4日後のことを考えて,飲酒や運動は控えることにしている。

 それでも,副反応が強く出るという2回目の接種後のことまで考えると,まだまだワクチン接種が自分に合っていたかどうかの結論は出ないのだろう。正直,それぞれの人がそれぞれの立場で選択をしなければならない。

 ファイザー社やモデルナ社,アストラゼネカ社などのワクチンが,実に短期間に開発され,効果も非常に高いものができたことは驚異的だと思う。しかし,新型コロナウイルスとの戦いは,変異ウイルスへの進化によって,このmRNAワクチンによる短期決戦では収束しないと思われる。インフルエンザへの対応と同様,特効薬と従来型のワクチンの製造を引き続き行うことで,ヒトにとっては安全な薬を開発してもらう必要があると考える。まだまだ日本の薬剤メーカーの活躍のチャンスはある。頑張って世界に先駆けて開発してもらいたい。

 

客,夫,大臣・・・すべて男の横暴

コンビニにマスクなしで入って「オレは客だ」と居直る男がいた。電車に乗るのも客,飛行機に乗るのも客。同じようにマスクなしで居直る。「お客様は神様です」とはよく言われることだが,客ならば万能と短絡的に思うその心理が理解に苦しむところである。

 居直って恫喝するのは,ほぼ100%が男である。また男か,といつも思う。

 同じように,夫による家庭内暴力DV,前大臣が有権者に香典を配って辞任し今ごろ議員辞職など,自分の立場を“権利”や“権力”と思い込んで,横暴を極めるのが男である。外交官の“外交官特権”で駐車違反を逃れるなどというケースもある。

 こういう場合,男は常に“上から目線”である。これが時にはセクハラともなり,またパワハラともなる。理屈をこねればモラハラもある。相手に不快な感情を引き起こすのがハラスメントなのだが,基本的に男の側がハラスメントを起こす側になりやすい。

 テレビドラマでも,政治家や議員が警察を脅す場面がよく現れる。先生と生徒の関係,生徒の保護者と先生の関係などでも,“上から目線”というのは常に見られる。

 「旅の恥はかき捨て」とも言われる。旅に出れば自分は客であり,金を払うのだから,周りはみんな奴隷となれ,とでも言わんばかりである。

 医療機関では,患者が“客”の立場で居直るケースもあれば,医者が“上から目線”で患者をまともに扱わないケースもある。

 店でモノを買う場合や,飲食店で注文したりする場合に,客が横柄な言い方をしているのをよく見かける。

 これらはおそらくすべて,親の行動を見て育った結果だと思う。親がするから,子供はそれを当たり前と思って身につけてしまう。なんの疑問も感じないのだろう。そのために頂上,頂点を目指すのかもしれない。

 また,金をばらまけば人は自分の周りにひれ伏す。その感覚に麻痺してしまうのが人なのかもしれない。

 ありがとうという感謝の気持ちを持つ,注意をしてもらって気付かされたことに感謝する,そういった心の余裕がほしい。

 日本は日本語という共通の言葉がある。相手の言っていることを理解しようと思えば理解できるはずである。それを考える余裕がほしい。まともにぶつかっていては解決しない。ほかに道がないか探る努力も必要である。

墨田区は保健所に選管職員を派遣。投票券方式で近くの会場を指定。会場の人の流れも選挙の経験で。当方はすでに1月に提案済み。

墨田区新型コロナウイルス対応ワクチンの接種は,2021/5/25段階で高齢者31%が1回目の接種を終え,6/1日64歳以下の対象者に接種券を発送したという。NHKで担当者との中継が放送された。ポイントは「保健所に選管職員を派遣。投票券方式で近くの会場を指定。会場の人の流れも選挙の経験で」というものだという。また,医師会との従来からの連携,防災メールの利用により,キャンセル枠を埋めていく運用をしたことも大きいという。

 あらかじめ,接種の順番を決め,接種日と接種会場を指定する選挙方式については,筆者はワクチン接種が始まる前から提案していた ワクチン接種は「選挙投票方式」で行政が管理して実施してほしい - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/1/15。対象者の年齢,地域,そしてこれまでの投票場所によって,地域の分散が可能なことは,予測できたからである。

 接種会場での受付から問診,接種,待機という流れも,選挙投票の流れに沿って考えることができ,スムーズな流れを作ることができたという。

 逆に,高齢者ですらまだ1回目の予約ができていない自治体もある。電話がつながらないから市役所に数十人が並んだが,Web予約が先行したため10分で予約枠が埋まり,並んだ人のうち数人しか予約ができなかったという報道もある。あれほど何度も指摘しているのに,まだ同じ轍を繰り返すのだろうか それでもまだ「電話予約」「Web予約」しか手がないというのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/4/26。

 4月の始めに電話予約を始めた高齢者が,1回目の予約が7月,2回目が9月,といった例もあるようである。最初に1人が家族や親戚などに頼んで一気に複数の予約を取り,接種可能な早い日程が一気に埋まる。電話予約だと早い日程が取れず,遅い日程で予約を入れざるを得なくなる。しかし,先に押さえた複数の予約がどんどんキャンセルされることにより,早い日程でも接種できる予約替えができるのだが,高齢者はこの予約替えもせず,数ヶ月後の予約日まで悶々と待つようなことが起きる。“予約替え”が,予約しづらさとワクチン廃棄の一因に - jeyseni's diary 2021/5/26。予約替えしても,1回目は早い時期に打てても,2回目の予約が取れなかったりする。高齢者の2回目枠はきちんと取れるのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/30。

 ファイザー社製ワクチンで3週間,モデルナ社製ワクチンで4週間という間隔で2つの予約を取る,ということすら難しくなっている。当初,大規模接種センターでは,1回目の接種後に2回目の接種日をセンターで確定する,という流れでうまく間を置いた2回目の予約が取れていたようだが,数日後にはもう2回目の枠が適正な間隔で取れなくなる状況が生まれているようである。正直,高齢者の中で最も遅い枠にいたはずの筆者が,すでに昨日1回目の接種を済ませることができ,2回目も今月中に枠を確保しているが,全国平均で高齢者の17%しかまだ1回目を接種できていない,というのが驚きである。64歳以下の人の方が先にWebやLINEで予約を確保し,接種するという逆転現象がまた起きるかと思われる。

 実際,筆者の自治体では予約枠をWebで随時知ることができるが,なんと2日後の集団接種会場の枠は,朝9時から夕方15時30分のどの時間帯でも余裕を持って予約できる状況にある。数ヶ月後に予約をしてそのまま待っている人に声がけして,どんどん前倒しに接種してもらった方がいいと思うのだが,そういうやり方も思いつかないのだろうか。Web予約をしている人は,おそらくすでに予約替えで前倒しで日程を決めているだろうから,その流れから取り残されてしまっている高齢者にサービスしてはどうか。

 しかしそもそも,墨田区が実施しているような選挙投票方式も思いつかない自治体に,さらにこの補助的なやり方も思いつかないのだろうし,思いついて提案しても採用されないのだろう。それがいかにも官公庁,官僚のやり方のように思える。残念である。

 

シリンジ準備ロボットで医療関係者の針刺しの危険から解放したい

昨日,新型コロナウイルス対応ワクチンの1回目の接種を完了した。接種を終えた人と15分間の様子見エリアで一緒にいたが,体調を崩す人は出ず,みんな「接種できた」安堵感の表情で,帰宅の足取りも軽かったような気がする。

 接種を担当された医師も,明るい表情での応対で,「ワクチン接種でウイルス禍を収束させたい」という思いが伝わってきた。

 ただ,年齢が高いだけに,やや我がままな方もおられた。クラスターとして飲食店とともに問題になっていたのがカラオケ。ワクチン接種で気が緩んで,高齢者のコミュニケーションの場としてのカラオケや飲酒などに出かけてしまうのではないかと危惧する。

 逆に,64歳以下に接種が広げて行った際,わざわざ時間を取ってまで積極的にワクチン接種をするかどうかという懸念がある。学校やアルバイトの関係で,ドタキャンもありえるし,そのまま接種しない,という流れも考えられる。高齢者のように医療関係者の指示におとなしく従うかどうかも不安が残る。

 一方,ニュースで「2mLシリンジ」が問題になっている。0.3mLを量ってシリンジに入れるのに通常は細い1mLシリンジが使われる。ところが厚生労働省から医療機関に送られてきたシリンジが,太い2mLシリンジだったという。1mLシリンジには0.3mLの位置にも数字で表記があるが,2mLシリンジには0.5mL,1mL,2mLのところにしか数字がなく,0.3mLの位置には目盛りがあるだけだという。

【追記】ちなみに「mL」はミリリットルだが,これを「ml」とリットルを小文字で表記すると,仕切りの縦棒や,数字の1と見分けがつかない。教科書ではかつては小文字の筆記体が使われていたが,電子版などフォントによって表示ができなくなることから,筆記体での表記はなくなったようだ。フォントによる見間違いを防ぐため,大文字の「L」を使うことが望ましいのだが,Webニュースなどで小文字が使われているケースが多いのは,やはり文字に対する感覚が欠如しているからだと思われる。(終)

 いわば“目分量”で人の感覚でシリンジに吸入する必要があるらしく,バラつきも多くなることが予想され,医療関係者の間でとまどいが広がっているという。

 もちろん,こういうシリンジを配布した厚労省もおかしいが,そもそも接種の準備がすべてアナログ的に行われているのが,さまざまなミスを招いていると筆者には見える。

 筆者は,ロボットによるワクチン接種ができないか提案した ワクチン注射ロボットを至急開発してください - jeyseni's diary 2021/1/21。1本のバイアルで6回接種できる量があるのに,①先端にムダな空間のあるシリンジだと5回しか取れない,②5回取っても6回目だと規定の0.3mLが取れないので残りは廃棄になる,というムダをなくすために,残った1回未満分を清浄な環境の中で集めて利用できるのではないか,という発想だった。その後,数千人分が温度管理のミスで廃棄されている状況を見ると,正直,こんな1回分をムダにしないように,と指摘していたのがバカらしくなる。

 ところが今度は,空のシリンジに生理食塩水を入れて結果として生理食塩水を接種したという事例や,生理食塩水の量を間違えて薄かったり濃かったりするワクチンを接種した事例が続発している。このうえさらに,シリンジの大きさによる1回の接種量のバラつきが発生する可能性によるストレスを,医療従事者に与えるのはいかがなものかと思う。

 冷凍庫からバイアルを取り出したら,その後の流れを自動的に行うシリンジ準備ロボットも開発されることが求められる。ファイザー製のワクチンの取り扱い方については,ワクチン廃棄しなくて済む方法は世界に学べないのか【情報追加】 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/4/13 に記した。冷凍庫から取り出したバイアルをセットすると,3時間で解凍,その後,1.8mLの生理食塩水を注入して撹拌し,ここから0.3mLずつシリンジに吸入する。頭の中でイメージしただけでも,バイアルを横向きにセットすれば,生理食塩水の注入,撹拌,シリンジへの吸入など,一連の動作は完全に自動化できる。シリンジへの吸入量は目盛りを視覚センサーで確認する方法でも,重量を量る方法でもどちらでもできる。完全無菌状態であれば,複数のバイアルから残りのワクチンを集めるという運用も問題ないはずである。

 もっと大事なのは,注射針を扱う医療関係者を針刺しという危険から解放できることである。

 今回のワクチン接種においても,一度使用した注射器を再度使うという信じられない事例が起きている。血液性の感染症の危険があるため,針の使いまわしは現在は禁止されている。準備段階では,針刺しによる感染症の危険はないが,医療関係者は常に針に気をつけなければならず,ストレスになっている。同じ神経を使う業務が数ヶ月にわたって繰り返されるという疲労感もいなめない。今回の2回接種だけでなく,1年後の3回目の接種も検討されている。まだまだワクチン接種との闘いも続くことが予想される。

 ぜひこの工程を自動化して,医療従事者の精神的な負担を軽減してあげたいと思う。解凍プロセス,希釈撹拌プロセス,シリンジ吸入プロセスはそれぞれブロック化しておけば,シリンジ吸入プロセスは設定変更で他の注射にも利用できる。バイアルの自動認識機能も加えれば,吸入量の設定ミスも防ぐことができる。

 かつての日本の工場には,さまざまなバラつきのない製品を作るためのノウハウが詰まっていた。機械式でもミクロン単位の精度を出すことができる。これにセンサー技術が加われば,フレキシブルな自動化システムが提供できるはずである。大手ロボットメーカーだけでなく,町工場のみなさんにもぜひ挑戦していただきたい。