福岡で小学校での新型コロナウイルス感染が発生した。2020年5月28日に1人目の感染が確認され,その後,6月5日までに6人の子供の感染が確認された。
仮に,5月28日に発症し,PCR検査で陽性と判定されて「感染が確認」されたとする。感染は発症の10日前だとすると,5月19日(火)。他人への感染は,発症の2日前ぐらいからだとすると,5月26日,27日に一緒にいた友達などが感染の対象となり,それから1週間〜10日の6月2日〜5日にあとの5人が発症し,検査で確認された,という流れになる。
さて,問題は最初の子供が感染したと思われる5月19日(火)に,だれから感染したか,ということである。この子供の周辺に実は隠れ感染者がいるわけである。休日ではないので,遊びに行った先ではなさそうだし,家族がそれ以前に感染していたこともないようだ。すると,不特定多数との接触の可能性のあるコンビニやスーパー,あるいは道でのすれ違いまで考えなければならなくなる。大人より行動半径が狭い子供なので,ぜひこの最初の感染の原因をつきとめてほしいところである。原因は結局『大人』なのではないかと思っているからだ。
学校内での感染は,報じられているように後ろの席の人と接近して会話したり,登下校時の会話などが原因だと思われるが,マスクをしていてもうつったとすると,これはもう不幸というよりほかにないかもしれない。一部の学校では,机の周囲についたてを付けて授業をしており,さすがにこれでは授業に集中できないから,やりすぎではないかとコメントしたが,もし本当にここまでする必要があるのなら,オンライン授業をよりよい環境でできるような機材の整備を進めた方がいいのではないかと思ったりする。特に,透明なついたて以外にダンボールをついたてに使っている学校もあり,これはいかがなものかと思ったりする。
子供に最初に感染させたのは誰か,そこを突き止めて原因をはっきりさせてほしい。子供がどこから感染する可能性があるのかで,感染を受ける可能性を断つことは重要である。たとえば,勤務先から帰宅した父親の手にウイルスが付いていて,それが子供に接触して感染,親は帰宅してすぐに手を洗ったからセーフ,というケースもありえる。ならば,大人はさらに気を引き締めて行動する必要がある。「一番最初の感染がどこか」を確定することが最も重要である。