jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

政府は多くの意見を直接聞いてみるべき--ワイドショー,ブログに多くの専門家の意外な提案あり

新型コロナを終わらせる簡単な方法 (msn.com) 2022/1/21 JB Press という記事を見かけた。記事を読んでみると,このタイトルはメディア側が勝手に安易に付けたものと判断した。

 オンラインメディアは,往々にこういう扇情的なタイトルを付ける傾向にある。ある大手ポータルサイトのニュースタイトルも,長さ17文字程度の制限があることから,けばけばしいキーワードをはめ込んでクリックさせるように仕向けている。中を読んだら,タイトルとまったく内容が異なる記事を読まされることが多く,そのサイトは基本的に使わなくなった。Edgeブラウザーでデフォルトで表示されるmsnのニュースサイトは,比較的良心的なニュースを集めていると思うのだが,今回リンクを張ったこのサイトのこの記事は,残念だった。

 この記事の要点は,新型コロナウイルス感染症指定を五類に緩和しようという提案と,その背景を解説したものである。その政治的な背景を知り,日本の残念な状況を知ることができた。

 筆者は,第5波の途中でこの五類変更を提案している。「ステージ5」=「機能不全」を隠すための自宅療養政策--「指定感染症」から「五類感染症」に指定変更を提案 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/8/5。医療崩壊目前の状況だったからである。

 現在の第6波で今日2022/1/21から東京も含めて13都府県(沖縄,山口,広島を入れると16都府県)で蔓延防止等重点措置が実施されているが,飲食店の営業時間制限しか方法が提案されていなくて,感染拡大防止への効果は限定的である。一方で,感染確認者数は激増し,検査のために保健所がまた逼迫し,入院病床も急速に埋まりつつある。

 五類に変更することで,数の少ない指定感染症指定医療機関だけでなく一般医療機関での対応が可能になり,第5波で問題となった検査が間に合わない,検査のための自宅待機で死者が増える,というあってはならないシナリオを防ぐことができる。オミクロン変異株中心の第6波では,特効薬はまだできていないが,重症化を防ぐ治療薬の使用ができる段階にあり,一般医療機関での検査→治療薬の投与→一定機関の自宅待機での様子見,という流れによって,医療機関の崩壊を防ぎ,感染拡大も防ぎ,重症化・死亡者を防ぎ,しかも経済も止めないといういい流れができると指摘しているのである。

 今回の記事は,非常に重要な提案をしている。それを「簡単な方法」と一言で片付けるのは,軽率だと思うのである。執筆者本人がもしこのタイトルを付けていたとすれば,それは逆にもっと残念なことである。

 筆者も,このブログを始めたころは短いタイトルを付ける傾向があった。実際,スマートフォンでブログを開いたときに,幅が足りないために肝心のタイトル全文を見せられないと思ったからである。「○○について」とか「○○の件」といった感じである。しかし,もともとタイトルにはこだわっており,きちんとキーワードと結論ワードを入れたいという思いから,タイトルがどんどん長くなった。「タイトル+サブタイトル」というスタイルも採用するようになった。しかし,スマホではやはりタイトルの最初の一部しか見えない。そこに重要なキーワードを入れるようにしている。

 オミクロン株については,医療専門家の意見もさらに分かれている。これまでの専門家会議にも新しいメンバーを加えて,1つの結論を出すだけでなく,複数の提案を戦わせて議論の内容を公開し,民意の反応も加えて政府や自治体が判断する材料とすべきではないか。この記事の執筆者も含めて多くの人を会議に呼んで,意見を聞いた方がいいのではないか。ワイドショーに出てくる多くの専門家の意見も,ブログで語る専門家の意見も,もっと直接聞いてみた方がいいのではないか。余計な芸能人コメンテーターは不要である。